...家空(むな)しく大川の堤の大師堂のみ存す...
高浜虚子 「五百句」
...・松風のみちがみちびいて大師堂・夏めいた雨がそゝぐや木の実の青さや雨音のしたしさの酔うてくるこれからどこをあるかう雨がふりだしたずんぶりぬれて青葉のわたし室積松原の宿木賃料 三十銭米五合 十一銭中ノ上といふところ...
種田山頭火 「行乞記」
...落出の街はずれ大野大師堂でお通夜...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...街はずれの丘の上にある大師堂でお通夜した...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...彼の屋敷のすぐ側に在る大師堂の方から...
豊島与志雄 「秋の幻」
...住職の人は大師堂へ詰めきりでたまに帰るだけだし...
中勘助 「独り碁」
...そこへ行くまでに大師堂を左にと下れば御禊(みそぎ)の滝があるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その大師堂を左にと御禊の滝まで来かかったわけでありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうどかの大師堂の方へ足をはこぶと...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは大師堂五郎魔であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...大師堂五郎魔とが...
中里介山 「大菩薩峠」
...次は大師堂五郎魔の実験談――つい昨晩のこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...大師堂五郎魔も呆気(あっけ)に取られました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大師堂というのがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...師山の大師堂へ紅葉を観にいったとか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...大師堂堂守の老人が知っていると聞き込んで画伯に伝えた...
山本笑月 「明治世相百話」
...大師堂の茶屋へ帰って来たさっきの客は...
吉川英治 「剣難女難」
...――また彼方の求聞持堂(ぐもんじどう)、護摩堂(ごまどう)、大師堂、食堂(じきどう)、丹生高野(にうこうや)神社、宝塔、楼門など、ほぼ一望にすることができましょう」ひとわたり指をさして、光悦も共に、寂土の朧(おぼろ)に浸(ひた)り入った態(てい)で説くのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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