...こいつにも御大層なピエルと云う名前がついている...
芥川龍之介 「路上」
...はい、いつもまあこうやって、大神宮様のお庇(かげ)で、繁昌(はんじょう)をいたしまするが、旧の大晦日(おおみそか)と申しますと、諸国の講中(こうじゅう)、道者(どうじゃ)、行者(ぎょうじゃ)の衆(しゅ)、京、大阪は申すに及びませぬ、夜一夜、古市でお籠(こもり)をいたしまして、元朝、宇治橋を渡りまして、貴客(あなた)、五十鈴川で嗽手水(うがいちょうず)、神路山を右に見て、杉の樹立(こだち)の中を出て、御廟(おたまや)の前でほのぼのと白(しら)みますという、それから二見ヶ浦へ初日の出を拝みに廻られまする、大層な人数...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...行く気はないか――などと大層なことをぬかしやがった」「ああ...
海野十三 「深夜の市長」
...大層な勢だな」折から...
野村胡堂 「女記者の役割」
...大層な御機嫌ね」「何を言やがる」八五郎はツイ痛烈(つうれつ)に浴びせかけましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大層な意氣込みぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大層な御褒美を下さるといふ御觸(おふ)れぢやありませんか」「なんだその事か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤塚樣では大層なお氣に入りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「そんな大層なものなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年は十九の厄で」「大層なきりょうじゃないか」「ヘェ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唯事でないやうな氣がするでせう」「大層な能書(のうが)きだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山を下つて江戸の町へ入られた」「大層なことだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凉み舟一「大層な人ですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上等の箱か何かで居眠りをしながらでもお午時分には着いて仕舞はうつてんだから大層なものさ...
牧野信一 「熱海線私語」
...眉毛やらやら眼眦やらを夫々大層な武悪面に塗りあげ...
牧野信一 「創作生活にて」
...「大層な蛍ですな!」こちらの顔ばかり視詰めてゐるのかとばかり私はおもつて...
牧野信一 「病状」
...どんな大層な広告文沁みた調子に走つても誇張とも感じなかつたが...
牧野信一 「浪曼的時評」
...未来は知らず今の処では外に類のない珍味だぜ」と先ず講釈が大層なり...
村井弦斎 「食道楽」
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