...やれ屏風の大宮人(おほみやびと)が...
芥川龍之介 「地獄變」
...父親(ちちおや)は相当(そうとう)高(たか)い地位(ちい)の大宮人(おおみやびと)で...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その薄紅梅の花を見ると平安朝の大宮人を連想する...
高浜虚子 「丸の内」
...しかし頽廃的空気の裡(うち)に力のない生活を営んでいた平安朝の大宮人の趣味は濃艶ではあるが活気もなく底力もなく...
津田左右吉 「偶言」
...こゝらあたりは皇城の域内として大宮人のはしやいだ所らしく...
羽田亨 「聚樂廻り」
...ただし大宮人が農事にはうとかったために...
柳田国男 「雪国の春」
...大宮人の感懐が、一番山の奥の田舎者にしみ込んで残っていたんだから、凄いですよ...
横光利一 「旅愁」
...大宮人は云つたが...
吉川英治 「折々の記」
...大宮人のしなやかな辛抱づよさを笑みにもって...
吉川英治 「私本太平記」
...いにしえの大宮人(おおみやびと)の心ではありません...
吉川英治 「私本太平記」
...都へ入ると武将はみな一様に大宮人の生活や粧(よそお)いをまねしたがり...
吉川英治 「私本太平記」
...根は根からの大宮人(おおみやびと)...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう豪華な大宮人の生活に触れることは夢のように遠い幼少のころの記憶にかすかにあるだけであって...
吉川英治 「親鸞」
...そして」「人というものは意外なところへ理窟をつけるもので、僧正のこの歌が、やがて、大宮人や、僧門の人々に、喧(やか)ましい問題をまき起す種(たね)になろうとは、われらも、その時は、少しも思いませんでした」「ほほう」僧正自身が、初耳であったように、奇異な顔をして、「なぜじゃろう?」と、つぶやいた...
吉川英治 「親鸞」
...あべこべに大宮人が揶揄されたという...
吉川英治 「随筆 新平家」
...投銭百敷(もゝしき)の大宮人(おほみやびと)は いとまあれやさくら挿(かざ)して今日も暮らしつ自らの生活を...
吉川英治 「平の将門」
...大宮人の貧しい裏面も...
吉川英治 「平の将門」
...そうかと思うとまた大宮人がぞろぞろ奈良へ帰ってくる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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