...一入(ひとしお)日本民族に近い親類否(いな)純粋なる大和民族という事になる...
伊波普猷 「土塊石片録」
...本当の大和民族の血をうけついでいない連中のやる真似なんだ」...
海野十三 「空襲下の日本」
...日本人――傲慢なる大和民族...
大隈重信 「平和事業の将来」
...われわれ大和民族は...
高神覚昇 「般若心経講義」
...これが大和民族の本能から来ているところに意味がある...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...大和民族はもともと豪壮勇敢な悲壮美に富んでいるが...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...産所と云ふのは前述のやうに先住民族のうち大和民族に同化し切れずに取殘されて賤者階級に落された集團であるに反して...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...大和民族の血潮を沸き立たせるものを持つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...昔からの大和民族(やまとみんぞく)の影が昔の踊りを踊っているのではあるまいかと...
寺田寅彦 「田園雑感」
...大和民族は最低の奈落に突き落とされた...
永井隆 「長崎の鐘」
...結局東西の文化を悉く咀嚼し世界的完全なる発達を遂げる者は大和民族ならんか...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...果して大和民族という純粋な民族があったかすら未だ判然せぬ...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...森かげや小川の岸に小さく長閑(のどか)に立っている百姓小舎のくすぶった破風から晴れた星空に立ちのぼってゆく蚊やりの煙はいかにも遠い昔の大和民族の生活を偲ばせるようで床しいものです...
宮本百合子 「蚊遣り」
...どんな事を立証しようと言うんです? 大和民族と言うのは...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...その大和民族の精華たる江戸ッ子の故郷たる東京の市政が...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その性格は大和民族の平民気質(かたぎ)を煎じ詰めたものであった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...吾大和民族の文化的使命もこれでおしまいに了(おわ)ったのではあるまいか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...吾等大和民族は、このような政治的の反映を受けぬ、純平民的文化を作る力はもう無いのであろうか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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