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内田魯庵 「淡島椿岳」
...忠興は頭の上に落ちかかつた大厄からやつと免れることができました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...昨年は大厄難たるを以て...
関寛 「関牧塲創業記事」
...おまけに十九の大厄(たいやく)だと言う...
寺田寅彦 「どんぐり」
...無論大した怪我(けが)ではないと合点して、車掌は見向きもせず、曲り角の大厄難、後(うしろ)の綱のはずれかかるのを一生懸命に引直(ひきなお)す...
永井荷風 「深川の唄」
...おまけに十九の大厄だと云ふ...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...セネカは婦女と無学をもって世界における二大厄とし...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...恋人美奈子嬢の必死の大厄をどうすることもできず...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...だが人々は、それを予め自覚することによつて、来るべき災難を未然に防ぎ、大厄を小厄にし、幸運のチヤンスを捉へ、すべてに於て将来を賢明に用意し得る」と...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...私のこの後の大厄もこの時に已(すで)に兆(きざ)しているのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...欠乏の大厄年として指摘されている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...六条院の人々は皆大厄難(やくなん)が来たように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次に蘭軒生涯の大厄たる脚疾が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人間の大厄難になつてゐる病(やまひ)は...
森鴎外 「妄想」
...女の大厄である其年を待たないで...
森田草平 「「青白き夢」序」
...彼の一大厄難はまぬがれ得まい...
吉川英治 「私本太平記」
...今年は大厄(たいやく)だったんだなア」愚痴をこぼしてフラフラと一...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ことに大厄だといふ今年の正月あたりからめつきりと五體の其處此處に出て來た...
若山牧水 「梅雨紀行」
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