...式亭三馬(しきていさんば)が大千世界楽屋探しは如何(いかん)と...
芥川龍之介 「骨董羹」
...発句を自他無差別(むしやべつ)の大千世界(だいせんせかい)へ解放した...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...「三千大千世界にわが身命を捨置かざるところなき」ことが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その魚は自らの周囲に拡がつてゐる大千世界を見つめるのに...
薄田泣菫 「独楽園」
...仏者が芥子(けし)粒の中に三千大千世界を見出(みいだ)すようになるのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...心の中の大千世界である...
高浜虚子 「俳句への道」
...この広い世界のすべての存在が消えてしまって自分のからだの痛みだけが宇宙を占有し大千世界に瀰漫(びまん)しているような気がしている...
寺田寅彦 「柿の種」
...残る全部の大千世界を惜しげもなくむざむざと捨ててしまうのである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...過去未来を通ずる大千世界の万象を四元の座標軸の内に整然と排列し刻み込んだ事でなければならない...
寺田寅彦 「春六題」
...大千世界を焼き亡ぼすの瞋恚の炎といえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...この大千世界の恩恵に泣けるようになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが又千集って中千世界こうして――三千大千世界...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...われを尽大千世界(じんだいせんせかい)の王とも思わんとはハムレットの述懐と記憶する...
夏目漱石 「一夜」
...だから大千世界の事実は...
夏目漱石 「創作家の態度」
...大千世界(だいせんせかい)はことごとく黄金(おうごん)である...
夏目漱石 「野分」
...大千世界と相呼應するところより...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...もろ/\の大千世界を打ち消して涯てしも無き虚空に...
夢野久作 「白くれない」
...蜻蛉(とんぼ)の眼玉が大千世界の上下八方を一眼で見渡しているのと同じ事である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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