...白皙人の宗教道徳のみという観の有ったのは十九世紀の半(なか)ばまでの大勢であって...
大隈重信 「日本の文明」
...この間子供等大勢で電車に乗った時に回数切符を出して六枚とか七枚とかに鋏を入れさせた...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...都会からの来客があって大勢で外を歩くのが...
豊島与志雄 「幻覚記」
...大勢で味うべきものだという...
豊島与志雄 「別れの辞」
...中は大勢でがやがやしている...
夏目漱石 「野分」
...「大勢でまいりました...
久生十蘭 「だいこん」
...明日は大勢で手伝うて下さるそうで――」それから内儀さんは云いにくそうに「――飯米を...
本庄陸男 「前夜」
...合宿の人達が大勢で見えて...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...ところが医者が大勢である場合には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...首を縊(くく)らせる気持よさ……憎い継子(ままこ)を井戸に突落す痛快さなぞ……そのほか大勢で生娘(きむすめ)を苛(いじ)める...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日増しのお経みたようなものを大勢で唸っている横で...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...大勢で木を伐つて居たんでさあ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...「あんなに大勢で南蛮を攻めてきているのに...
吉川英治 「三国志」
...一座の仲間も大勢ですから...
吉川英治 「私本太平記」
...大勢で」怪しむまもなく...
吉川英治 「私本太平記」
...大勢であと片づけにかかり出すのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...これが当然な世間の大勢であり武門の大道でもあるといって...
吉川英治 「新書太閤記」
...「はてな? そうか」秀吉は、小首をかしげたが、於通のはなしに、以前、安土(あづち)の城に奥仕えしたこともあるとのことを思い出して、「安土のお城でか」「ええ」「この筑前も、亡き右大臣様(信長のこと)のお側へは、よく召されたことゆえ、そんな時でも、見かけたのであろ」「信長さまが、宣教師(バテレン)の連れて来た黒色人(くろんぼ)を、安土のお庭へ通されて、局(つぼね)の女房どもも、見よとて、大勢で、御覧あそばしたことがありました」「おおあったの...
吉川英治 「新書太閤記」
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