...新組織が之に代るのが自然の大勢であるかに關して...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...騒ぎ出して大勢で馳けつけた時には...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...台所のお爨(さん)どんまで時間制を高唱して労働運動に参加しようとする今日の思潮は世間の大勢で如何ともする事が出来ないのを...
内田魯庵 「四十年前」
...大勢で車座に坐って茶碗でも石塊(いしころ)でも順々に手渡しして行く...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...文叢に較べて報道(及び広告)が次第に有力な内容になりつつあることがその大勢である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...向こうは大勢です...
豊島与志雄 「泥坊」
...あいつのところは大勢――大勢でなくったって...
直木三十五 「南国太平記」
...以前は大勢で押し歩いたのが屹度一人でおすがの家のあたりへ行つて褞袍(どてら)を被つて立つて居るのが常のやうになつた...
長塚節 「芋掘り」
...「大勢でまいりました...
久生十蘭 「だいこん」
...大勢で遠巻きにしながら...
久生十蘭 「蝶の絵」
...大勢で慰さめて、要らないというのに無理に医師を呼んだ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...これは大勢で川崎の大師に詣でた時で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この役割は大勢で演ぜらるべきものではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大勢で木を伐つて居たんでさあ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...――やあ大勢で揃って来たな...
吉川英治 「三国志」
...そして東門廊(ろう)まで大勢で送りだし...
吉川英治 「三国志」
...大勢であと片づけにかかり出すのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふつう世間であるのは、聟入りしてから半年目とか一年目とかに押しかけるのが例なのに、まだ、杯事の式が今すんだばかりのところへ、「水掛祝いに参った」と、犬千代が、しかも大勢で、婚儀の席へ闖入(ちんにゅう)してきたので、「――これは狼藉(ろうぜき)な」と、又右衛門一家はもとより、名代媒人(みょうだいなこうど)の丹羽兵蔵も驚き呆(あき)れるばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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