...昨年これを合綴(がってつ)して六大冊にいたしました...
井上円了 「おばけの正体」
...数千ページの大冊の中にその矛盾背理の理論をごまかし去るの技倆を持たない...
大杉栄 「獄中消息」
...それともチャーマーの『英詩集』の大冊を飛ばさずに読もうとくわだてた結果だか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この大冊はほとんどわたしを降参させた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...千八百四十九頁の大冊である...
辰野隆 「雨の日」
...初編だけ刊行されたが八百頁の大冊である...
寺田寅彦 「話の種」
...」とホームズは大冊を伏せ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...大冊子とは云えないから詳しい思想分析も社会事情の分析も不可能なわけだが...
戸坂潤 「読書法」
...三千五百頁のあの大冊を幾度も繰返して読んだ後に...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで先ず寄贈された大冊子(だいさっし)の冒頭にある緒言(しょげん)だけを取り敢(あえ)ず通覧した...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...この大冊子を机の上に置いて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ハッサルが医療のかたわら多数の商品を殆ど独力で分析した724ページの大冊である...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...この大冊(縦一尺六寸...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...十月十七日までには大冊完了でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七八月中に大冊完了というの不可能でなく思えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...然(ほうぜん)たる大冊数十巻をなしていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...優に大冊の一地誌にもなろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...二百七十三巻の大冊(だいさつ)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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