...大兵肥満の晋子其角(しんしきかく)が...
芥川龍之介 「枯野抄」
...――大兵肥満(だいひやうひまん)で...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...二人目にいた襟に河獺(かわうそ)の毛皮をつけたシュウシュウ鳴る立派なインバネスを着た大兵肥満の人物らしかった...
海野十三 「深夜の市長」
...うす物の良い身なりをした大兵肥満の女のひとが素通りで...
「草藪」
...あるちょっとした腫物(はれもの)を切開しただけで脳貧血を起して卒倒し半日も起きられなかった大兵肥満の豪傑が一方の代表者で...
寺田寅彦 「追憶の医師達」
...彼は大兵肥満で強力ですから...
豊島与志雄 「化生のもの」
...ディールさんは七尺ゆたかな大兵肥満...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...(五)中肉中背、濃い眉毛と少し大き過ぎる締った口の外には特長のない、眼鏡も髯(ひげ)もなく、毬栗(いがぐり)頭で、黒の背広に鼠色(ねず)のネクタイという、誠に平凡な外貌(ようす)の山井検事が、大兵肥満で、ガッシリした、実行力に富む署長と、相対した時には、佳いコントラストを為した...
羽志主水 「越後獅子」
...大兵肥満の仲々明るい性格の男であつた...
林芙美子 「瀑布」
...黄金づくりの馬具を著けた駒に悠然と打ち跨がつて先頭に立つた大兵肥満の貴族どもを眺めながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...後継の梅子は大兵肥満の大坊主で...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...席亭である大兵肥満の一立斎文晁なる老講談師も一席...
正岡容 「わが寄席青春録」
...大兵肥満(だいひょうひまん)の大女なれども鬼も十八の娘盛りとて薄黒い顔に白粉(おしろい)をコテと塗り...
村井弦斎 「食道楽」
...大兵肥満(たいひょうひまん)の甘利は大盃(たいはい)を続けざまに干して...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...身の丈け六フィート以上でなければ採用しないとかいう規則のために同じ背の高い英国人の中でも一と際目立つた大兵肥満の体格の持主ばかりで...
森律子 「三度會つた巡査」
...大兵肥満の署長の前に...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...もう夜が明けておるのに……バ……バ……バケモノとは……」方丈の明障子をガタガタと押開けて大兵肥満の和尚が顔を突出したが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...大兵肥満の厚い唇の...
横光利一 「夜の靴」
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