...自分の下につかつてゐる史生見たいなものだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...この明治三年は朝廷から再度の藩制の改革があって、これまでの大少参事の外、大属少属、史生、庁掌、を置かれて、なお、藩知事の職権も制限せられ、或る事件以上は一々朝廷の指揮を仰がねばならぬという事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...権少属の和田昌孝氏史生の伊佐庭如夫氏にも同じ命があった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...伊佐庭史生に代って遣ってもらった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...足を擂木(すりこぎ)に駈廻(かけまわ)ッて辛(から)くして静岡藩の史生に住込み...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「大地」を製作させる今日の中国の歴史生活の意味を感じさせる作品である...
宮本百合子 「映画の語る現実」
...藩の公用局の史生(しせい)に任用せられていたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...優善は七月十七日に庶務局詰に転じ十月十七日に判任史生にせられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一介(いっかい)の史生(ししょう)や蔵人も着かざったり...
吉川英治 「平の将門」
...物部斯波(もののべのしなみ)と連永野(むらじのながの)という二名の史生が...
吉川英治 「平の将門」
...史生や書記生に、毛が生えただけのものである...
吉川英治 「平の将門」
...この先史生物の異常なまでに歴史を重視する精神のおかげで――偶然のいたずらながら...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...史生(しじょう)六段の類である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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