...各新聞社の蹶起(けっき)を先頭として続々大仕掛けの捜査隊が派遣せられ...
海野十三 「空中墳墓」
...まったくそれは実に大仕掛けの機械だった...
海野十三 「地獄街道」
...すぐにこの業を少し大仕掛けにしてやって見たい...
大杉栄 「獄中消息」
...こんな突飛な大仕掛けな荒仕事となると一向見当がつきません...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...日本ではとても見られないような大仕掛けの大地震が起こることもある...
寺田寅彦 「柿の種」
...もっと大仕掛けに陸地と海との間に行なわれております...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...その法はと聞いてみるとずいぶん大仕掛けなものである...
寺田寅彦 「話の種」
...昔よりもっと大仕掛けにやっているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...これは非常に大仕掛なもので...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...大仕掛に掘り返してみたら...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...自分からまったく面倒を除いてくれるあの大仕掛けな願書を仕上げたときには...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...詐欺はなかなか大仕掛けで...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...実にきれいで豪華で大道具大仕掛で感心したが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大仕掛けを考案中だ」マクスウェルが寝室へゆっくり戻り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...誰でも宴会を――野外での大仕掛な饗応を催したい者には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...それから後(のち)は昨日のように種々(いろいろ)な大仕掛な出来事は無かった...
夢野久作 「白髪小僧」
...石山本願寺に対する信長の大仕掛な攻撃が始まったので...
和辻哲郎 「鎖国」
...『イリアス』が古代世界を代表し、『神曲』が古代と中世とを包括し、『ファウスト』が古代中世近代の全体を一つの世界にまとめ上げた、というように、大仕掛けな、時代全体のみならず、人類の運命全体を表現しようとする芸術品は、我々の時代においても、現戦争のすさまじい刺激の下から、生まれて来はしないだろうか...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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