...けれども現在の葉子にいちばん大事なものは倉地という情人のほかにはなかった...
有島武郎 「或る女」
...いつも蔵書の中から一番大事なものだけメリンスの風呂敷に包むで...
薄田泣菫 「茶話」
...」「私(わて)小山田が討入前といふ大事な晩やのに...
薄田泣菫 「茶話」
...阿父(おやぢ)の大事な桜の木を伐(き)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...門外不出の大事な資料を自由に閲覧させて下さった皆さんの御好志のほどは忘れ難い...
太宰治 「惜別」
...ただ大事なことは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...併し人気があって大事なのは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...非常に大事な規定にならざるを得ないのではないかと...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自分一人のもので他(ほか)のだれのものでもない大事な姉を!……そのうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっと大事な事を忘れて居たのだ...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...そんな大事なものを預かって万一のことがあっては――」平次も驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当に品川沖で兄さんの網に掛ったのかい」「…………」「これが一番大事なことなんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岡っ引が捜し出したかも知れない――幸い隠した場所がわからないから大事な品が無事なんだよ」「そんなものかね」「念のためにそのたんすを引っくり返してみておくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして彼を藝術家として見る時よりも彼を人として見るために大事な鍵である...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...」「一番大事なのまで知っているつもりです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...なにか大事な話があると云っていたそうであるが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...永禄元年の和睦――甲越の一時的な和議のできた年に――とうとうこの鍾愛(しょうあい)して措かない大事な家来を三河の徳川蔵人元康(くらんどもとやす)へ遣ってしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...笛なんか帯に差して歩いているんだね」「これは私の糊口(くち)すぎをする大事な品ですもの」「じゃあ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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