...大事な預りものを壞して言ひ譯がないやうに...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...之は極めて大事な一身上の利害だ...
戸坂潤 「社会時評」
...それが一番大事なことゆえ...
直木三十五 「南国太平記」
...その為大事な理性(フェルヌンフト)を失って居た位であります...
西尾正 「陳情書」
...こいつは一番大事なことだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大変大事なんですって...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...私の一番大事なパトロンなんです」「ほう...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...じゃが、玉井、大事なのは、ここぞ...
火野葦平 「花と龍」
...そんなものをいかにも大事なもののようにこうやってお前にも……」「そんなこと言っちゃ厭(いや)」彼女は急に私を遮った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...けれども大事なとくい先のことではあり...
山本周五郎 「さぶ」
...そんな不人情な人間に大事な任務がはたせるわけがありません」「そんなふうに仰しゃっても...
山本周五郎 「風流太平記」
...「牛金は大事な大将だし...
吉川英治 「三国志」
...こうして陥(おと)した大事な一城であるぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...(大事なお体に、もしまちがいでもあっては――)と、佐々木兄弟もいうし、木曾路に明るい西仏も、(引っ返して、東海道へ出たがよい)という意見なので、一行はまた、むなしく善光寺へもどって、さらに、道をかえて、浅間山のけむりをあてに、碓氷越(うすいご)えを指してすすんだ...
吉川英治 「親鸞」
...大事な用を帯びているのだから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いくら大事な食客殿としても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ずっと昔は、その山神様の白木の輿(こし)が、ここから八里も十里も先の山の社(やしろ)に、何年目かの順番が廻って来ると、据えられたもので、土民は、報(し)らせをうけると、稼ぎ蓄(た)めた五穀やら、大事な娘までも、因果をふくめて化粧させ、わざわざ松明(たいまつ)行列を作って、そこへ納めに行ったものだそうであるが、何時(いつ)頃からか、山神様の正体は、やはり人間だと分ってから、土民のほうも狡(ずる)をきめこんで怠ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この屋内に絶息しておりました者で」「そういう大事な被害者の位置を移してしまっては詮議(せんぎ)の上に非常な不便を来すが……」「いや...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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