...大らかな堂々とした所があって...
高村光太郎 「回想録」
...あいつの先妻だった僕の妹は、おとなしい、すばらしい女で、まるであの青空のように清らかで、気高くって、大らかで、あいつの弟子どもよかもっと沢山、崇拝者があったものだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そりゃあ鯛や鱸(すずき)には大らかなうまさはあるが...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...信心者の大らかさでもあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の宿命を思う大らかな表情が...
火野葦平 「花と龍」
...自分もあの様に美しい酌女(ウエイトレス)の肩や手に大らかに触れても見たい――などゝ思つたりした...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...しかし深い上にもこの谷は大らかな抱擁性を持っている...
松濤明 「春の遠山入り」
...些も小野小町らしい大らかさも...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...澄み輝き大らかな月が...
宮本百合子 「黒い驢馬と白い山羊」
...何処までも 繊細に 何処までも 鋭く而も大らかに 生命の光輝を保つことこそ人間は...
宮本百合子 「五月の空」
...御自分が本当に安心して大らかな心持でいらっしゃれるのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...天性あまりにも大らかな心・あまりにも高い運命になれた心・を持っていたために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なおさら大らかに先頭へ立ち...
吉川英治 「上杉謙信」
...もつとも祝祭日氣分も大らかだつたことをおもふ...
吉川英治 「折々の記」
...次なる太閤時代に大らかな暁(あかつき)を告げていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...自己の正月を大らかにするものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...大らかに飲み遊ぶ...
吉川英治 「天皇と競馬」
...暗紅の衣は大らかに波うちつつ両肩から腕に流れ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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