...生は大なり小なり一の資本だ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...それでどうだというのだ」「どうだといって、彼女たちは金からモルヒネ剤の供給を断たれたわけだから、大なり小なり、中毒症状をあらわして狂暴になったり、痙攣(けいれん)が起ったりする筈だと思うんだ...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...大なり小なり覆面された内亂から...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...単に大なり小なりだけの相違であるような気がします...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...常に大なり小なりの決意で行動している...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...大なり小なり傷ついて送られてかへつて來る……殺菌劑と排泄物のあのすさまじい匂ひだけでも人の心を焦々させるやうだつた...
林芙美子 「雨」
...大なり小なり明白な不幸に会った女性なら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...大なり小なり偽善者になるんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...更に同じ章の中でもまた各版の間に大なり小なりの差異が存するのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...大なり小なり講堂をもっている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...そのコップになったアルミのセンをねじ取り、コルクを歯でくわえてポンと開ける)……こうして、生きて行きたきゃ、大なり小なり、俺と似たようなことをしなきゃならん...
三好十郎 「胎内」
...何年に一度は大なり小なり破壊される宿命をもっている土地と言わなければならぬ...
武者金吉 「地震なまず」
...大なり小なり何か特殊な利害関係をもたない事柄というものはないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大なり小なり失策のあった者で...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...人間はみな大なり小なり罪を犯している...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...あとは大なり小なり悪質な...
山本周五郎 「へちまの木」
...あの経世的な緻密の頭が、事変の推移をどう眺(なが)めているか、大なり小なり、その反動が襲(や)って来るに違いない事は、一学にも当然に考えられるからだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...無慮二刻(ふたとき)に余る時間を――大なり小なり...
吉川英治 「親鸞」
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