...大した力の相手だった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...正文はもう練吉に大した望みはつないでゐなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「なに大したことでもないがね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大した重味があることに気がついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...事実、七兵衛の前に、堆(うずたか)く積み上げられた金銀は、お座の冷めるほど、根太(ねだ)の落ちるほど、大したもので、隣りの千隆寺から持って来たお賽銭(さいせん)を、ひっくり返しただけではこうはゆきますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...千両役者の貫禄の大したものであること...
中里介山 「大菩薩峠」
...元気は大したものだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...私の頭に大した材料を遺(のこ)して行ってくれなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...かう見えても算盤(そろばん)の方は大したもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大したことが無いようでも妙に腹綿(はらわた)にこたえますよ」「それからどうした」平次は無駄の多い八五郎の話の先を促しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男つ振りは大した違ひはなくても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大した度胸もない癖に大それた真似をしやがって」笑子は嗄れたような声で...
久生十蘭 「魔都」
...それ故に癩の発病は私に対して大した力を持たなかつた...
北條民雄 「年頭雑感」
...私はぶらぶらと大した決意もなしに二十哩(マイル)も歩くと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...大したことでしょう? 出版屋が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...トテモ評判大したものだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大したことはないだろうと思います...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...大した地震ではなかったのだ...
和辻哲郎 「地異印象記」
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