...俺は最早これ以上に此群れを大きくする事に堪へられさうにもない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...勝ちを大きくするために...
梅崎春生 「黄色い日日」
...なんとかもっと店の広さを大きくする工夫はあるまいか...
海野十三 「一坪館」
...またまた世間のさわぎを大きくするようなできごとがおこったのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...死後すぐに發表して騷ぎを大きくする必要もないのであるから...
小穴隆一 「二つの繪」
...そんなに騷ぎを大きくするな...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...きっとフォン・コーレンの憎念をますます大きくするにちがいないと感じていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一生懸命に朦朧(もうろう)たる映像を鮮明にかつ大きくすることに苦心した当時の心持ちはきのうのことのように記憶に新たである...
寺田寅彦 「映画時代」
...予算総額を大きくするためには公債の増発か増税によるほかないのは当然だが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...人の心をふくらし人の魂を大きくする...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それがために混乱を大きくすると困ることになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいの迷惑と犠牲を大きくするようにならんとも限らぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち軌道上の速度を大きくする必要がある...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...するとどういうことになるでしょう」ガラッ八は鼻の穴を大きくするだけのことで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これをキャベジのように大きくすることは望み得ないけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いまの眼を大きくする病院みたいなところなのよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...軽らかな空気を呼吸する時の喜を大きくするために...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...欠伸を大きくする度に思はずこちらも釣り込まれて欠伸をする...
横光利一 「榛名」
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