...左舷(さげん)の水平線の上には大きい鎌(かま)なりの月が一つ赤あかと空にかかっていた...
芥川龍之介 「三つの窓」
...彼が他の世界の遊星の一つから空を眺めたときに他の星よりも大きい一つの星を認め...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...大きい失望を経験しなければならなかった...
海野十三 「暗号数字」
...なかなか大きいものだった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...その答の奥の奥にまた一つの大きい答があるような気がする...
海野十三 「地球盗難」
...そのすきに夫は大きい鴉(からす)のように二重廻しの袖をひるがえして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...大きい手と首を振って見せた院長の様子でも知れていた...
徳田秋声 「足迹」
...大きい声で「ふむ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...あちらの方が何を申しても規模は大きいには大きいことでござりましょうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの大きいのは姉川(あねがわ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...商売人上がりらしい活々した大きい眼...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心はより大きい数へ転移させる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...大きい荒立った声で申しました...
松永延造 「職工と微笑」
...願わくば此の大きい社会をして...
松永延造 「職工と微笑」
...大きい規模で事件を全輪廓においてとらえつつ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大きいうはばみは頑として日ぐれの永い夏を口ぎたなく罵り...
室生犀星 「末野女」
...かなり大きい牛小屋の中につれていって...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...書類を抱え直しながらその男は――「組の大きいのを班(はん)という...
吉川英治 「新・水滸伝」
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