...本願寺(ほんぐわんじ)まゐりの夥多(あまた)の信徒(しんと)たちが...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...こゝに不思議に夥多しい...
泉鏡花 「遺稿」
...ここに不思議に夥多(おびただ)しい...
泉鏡花 「遺稿」
...引手夥多(ひくてあまた)の彼処(かしこ)を抜けて...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...南瓜畑の夥多(おびただ)しい蝦蟇(がま)と...
泉鏡花 「薄紅梅」
...人死(ひとじに)も夥多(おびただ)しかった...
泉鏡花 「絵本の春」
...疾病等による死亡数は既婚者より未婚者の場合に於て遙かに夥多(かた)であるといふことを例証せんとしてゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...いわゆる真の不思議と称すべき事項も夥多(かた)あれば...
井上円了 「おばけの正体」
...霊の王国に来る時は夥多(あまた)の勝利の分捕物(ぶんどりもの)を以てわが主と我とを悦ばせよ」と...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...ああしからば汝の宗教も夥多(かた)の基督信徒ならびに異教信徒の宗教と同じく事業教なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...作業(さくげふ)の邪魔(じやま)となる事(こと)夥多(おびたゞ)しい...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...その工人も実に夥多(おびただ)しいもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...手間の掛かること夥多(おびただ)しく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二のものが取り残されたようなわけで木彫りの振(ふる)わないことは夥多(おびただ)しいのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...石器時代に屬するもの夥多(かた)なるべきは疑ひを容れず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...なんぞそれ世人購求の神速にして夥多(かた)なるや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...斯(かく)の如く欧米各国において浮世絵及び日本美術に関する出版物の夥多(かた)なる余は本論文の原著者がその巻末に挙げたる書目につき諸雑誌掲載の論文を除き単行本として公(おおやけ)にせられしもののみを数へてなほ七十余種の多きに及べるを見たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その中には夥多(かた)異様の彩色絵で充たされている...
中里介山 「大菩薩峠」
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