...むろん命(みこと)の御身辺(ごしんぺん)には夥多(あまた)の妃達(きさきたち)がとりまいて居(お)られました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...遠近(おちこち)の森の梢(こずえ)に並ぶ夥多(あまた)寺院の甍(いらか)は眩(まばゆ)く輝きぬ...
泉鏡花 「活人形」
...引手夥多(ひくてあまた)の彼処(かしこ)を抜けて...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...南瓜畑の夥多(おびただ)しい蝦蟇(がま)と...
泉鏡花 「薄紅梅」
...奥まりたる一室に夥多(あまた)の人数(にんず)に取囲まれつつ...
泉鏡花 「海城発電」
...夥多(あまた)の奴婢(ぬひ)に取巻かせて...
泉鏡花 「海神別荘」
...あらかじめ夥多の資本を要するをいかんせんや...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...霊の王国に来る時は夥多(あまた)の勝利の分捕物(ぶんどりもの)を以てわが主と我とを悦ばせよ」と...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...夥多の材料を供給するに至れり...
高木敏雄 「比較神話学」
...その工人も実に夥多(おびただ)しいもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二のものが取り残されたようなわけで木彫りの振(ふる)わないことは夥多(おびただ)しいのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
... 5塹濠廣くらして中に多くの輕舟と夥多の戰利安らかに保たんために築かれき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夥多の麥を振り蒔きて農夫の食事とゝのへぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*牲として夥多の牛を捧げしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...380夥多貴き財寶を身に安らかに保つため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なんぞそれ世人購求の神速にして夥多(かた)なるや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また英国委員は諸国に向かいてその主義を宣布ししかして職工輩のうちよりことに夥多(かた)の賛成者を得たり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...夥多(かた)の実例に徴して深く説明するにも及ぶまい...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
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