...むろん命(みこと)の御身辺(ごしんぺん)には夥多(あまた)の妃達(きさきたち)がとりまいて居(お)られました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...引手夥多(ひくてあまた)の彼処(かしこ)を抜けて...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...人死(ひとじに)も夥多(おびただ)しかった...
泉鏡花 「絵本の春」
...奥まりたる一室に夥多(あまた)の人数(にんず)に取囲まれつつ...
泉鏡花 「海城発電」
...疾病等による死亡数は既婚者より未婚者の場合に於て遙かに夥多(かた)であるといふことを例証せんとしてゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...いわゆる真の不思議と称すべき事項も夥多(かた)あれば...
井上円了 「おばけの正体」
...霊の王国に来る時は夥多(あまた)の勝利の分捕物(ぶんどりもの)を以てわが主と我とを悦ばせよ」と...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...二のものが取り残されたようなわけで木彫りの振(ふる)わないことは夥多(おびただ)しいのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...此種の石器夥多(あまた)の中には石質美麗(せきしつびれい)...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...北部歐羅巴ニテ夥多ノ石製利器發見サルヽニ及ビ恰モ鐵器ニ先ダチテ青銅器ノ行ハレタルガ如ク...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
... 5塹濠廣くらして中に多くの輕舟と夥多の戰利安らかに保たんために築かれき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夥多の麥を振り蒔きて農夫の食事とゝのへぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*牲として夥多の牛を捧げしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なんぞそれ世人購求の神速にして夥多(かた)なるや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また英国委員は諸国に向かいてその主義を宣布ししかして職工輩のうちよりことに夥多(かた)の賛成者を得たり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...今年(ことし)は赤(あか)も夥多(しつかり)だが磨臼(するす)の切(き)れ方(かた)もどういふもんだか惡(わり)いんだよ」とお品(しな)は少(すこ)し身(み)を動(うご)かして分疏(いひわけ)するやうにいつた...
長塚節 「土」
...夥多(みつしら)やつておくんなせえ...
長塚節 「土」
...芸術家自身の統一夥多がなさしめるわざではないか...
中原中也 「感情喪失時代」
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