...引手夥多(ひくてあまた)の彼処(かしこ)を抜けて...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...人死(ひとじに)も夥多(おびただ)しかった...
泉鏡花 「絵本の春」
...額に見上げ皺(じわ)の夥多(おびただ)しい婦(おんな)で...
泉鏡花 「婦系図」
...奥まりたる一室に夥多(あまた)の人数(にんず)に取囲まれつつ...
泉鏡花 「海城発電」
...夥多(あまた)の奴婢(ぬひ)に取巻かせて...
泉鏡花 「海神別荘」
...あらかじめ夥多の資本を要するをいかんせんや...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その他夥多(あまた)の英霊は今は余の親友となり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...夥多の材料を供給するに至れり...
高木敏雄 「比較神話学」
...その工人も実に夥多(おびただ)しいもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...石器時代に屬するもの夥多(かた)なるべきは疑ひを容れず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...我の加はることなくて夥多の業は遂げられぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 5塹濠廣くらして中に多くの輕舟と夥多の戰利安らかに保たんために築かれき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夥多の麥を振り蒔きて農夫の食事とゝのへぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*牲として夥多の牛を捧げしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...380夥多貴き財寶を身に安らかに保つため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なんぞそれ世人購求の神速にして夥多(かた)なるや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...斯(かく)の如く欧米各国において浮世絵及び日本美術に関する出版物の夥多(かた)なる余は本論文の原著者がその巻末に挙げたる書目につき諸雑誌掲載の論文を除き単行本として公(おおやけ)にせられしもののみを数へてなほ七十余種の多きに及べるを見たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その中には夥多(かた)異様の彩色絵で充たされている...
中里介山 「大菩薩峠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??