...私は夢魔に襲われたという夢を見た...
...夢魔と闘う勇敢な夢を見たことがある...
...彼女は夢魔のせいで眠れなくなってしまった...
...あの映画に出てくる夢魔が怖かった...
...夢魔に取り憑かれたように不気味な体験をした...
...わし達二人を見た人があつたなら――わしの案内者とわしと――その人は二人の幽鬼が夢魔に騎して走るのだと思つたに相違ない...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...夜天よりも厖大なる夢魔のみ...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...それとも半眠半醒(はんせい)の酔眼がありとしもない夢魔を描いたのか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...天網のごとく、夢魔のごとく、運命の神のごとく恐ろしいものは絹蒲団である...
寺田寅彦 「柿の種」
...夢魔のごとく第二次大戦は起ったのであった...
中井正一 「美学入門」
...それはことによったら幻影か夢魔か...
西尾正 「墓場」
...みじめなる青猫の夢魔にすぎない...
萩原朔太郎 「青猫」
...さびしいまつ暗な自然の中で動物は恐れにふるへなにかの夢魔におびやかされかなしく青ざめて吠えてゐます...
萩原朔太郎 「青猫」
...ああ なににあこがれもとめてあなたはいづこへ行かうとするかいづこへ いづこへ 行かうとするかあなたの感傷は夢魔に饐えて白菊の花のくさつたやうにほのかに神祕なにほひをたたふ...
萩原朔太郎 「青猫」
...あなたの感傷は夢魔に酢えて白菊の花のくさつたやうにほのかに神祕なにほひをたたふ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...水ヲ下サイ……水ヲ下サイ……水ヲ下サイ……水ヲ下サイ……それは夢魔のやうに彼を呻吟させた...
原民喜 「永遠のみどり」
...それをとりまく広漠たる夢魔が入り混っていた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...夜は茫々として苦脳する夢魔の姿だつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...疵だらけの人間たちが夢魔に似て彷徨(ほうこう)していた...
原民喜 「鎮魂歌」
...恐ろしい夢魔(むま)に襲はれたやうな感じで目が覺めて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今見た屍体が夢魔のやうな鮮かさで何時までも瞼から離れなかつた...
北條民雄 「道化芝居」
...そして私の見たすべてのものは――というのはそれは夢でもなく夢魔でもなかったのだから――私の寝ていた場所の周囲の事情からと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...夢魔(むま)から醒(さ)めるのもつねであった...
吉川英治 「私本太平記」
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