...夢見る人の足調(あしどり)とは是であらう...
石川啄木 「鳥影」
...川手氏は夢に夢見る心地であった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...さち子は夢に夢見る思いであった...
江戸川乱歩 「影男」
...いま恍惚と夢見るようにまっしろな球形の頭を微風になびかして音もなくふっわりと羽蟻のごとく飛びゆく数々の種子は青空の彼方へ飛び行く種子よ!周囲に呻吟するおれの希望を...
陀田勘助 「たんぽぽとおれの感傷」
...夢見るような瞳をしてひどく濃情的な容貌は...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...白や紅の蓮の花が月の光の中の下に夢見るように咲いていた...
田中貢太郎 「荷花公主」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...黒瞳(こくとう)は夢見るように大きく見開かれ...
中島敦 「悟浄出世」
...夢見るやうな足取りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うつら/\夢見るやうになります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その花の豪華さにきんは昔を夢見る...
林芙美子 「晩菊」
...夢見るやうに眼眦をかすめて微かに首を揺りうごかせながら...
牧野信一 「バラルダ物語」
...腕組をして「永遠の理想」を夢見るなんておろか...
牧野信一 「船の中の鼠」
...摂慾の苦行から理想の幸福を夢見るべく私達の生活は余りに忙し過ぎます...
牧野信一 「山彦の街」
...こんなに早くロンドンで音楽会に出演するチャンスが来ようなんてまるで夢に夢見る心地でした...
三浦環 「お蝶夫人」
...人は次第に夢見る力を失い...
柳田國男 「夢と文芸」
...夢に夢見る心地とは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夢見るような伏目のままに...
横光利一 「旅愁」
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