...夢心地になってしまって授業に集中できなかった...
...昨晩の夢が良すぎてまだ夢心地だ...
...温泉に入っているときは本当に夢心地だった...
...旅先で夢心地になって美味しいものを食べた...
...家でゆっくりしていると夢心地になってしまう...
...ただ「はいはい」と夢心地にうなずいてのみ込んだ甘い場面は...
有島武郎 「或る女」
...なんだか夢心地に...
田中貢太郎 「狼の怪」
...均平もうつらうつらと夢心地(ゆめごこち)に女たちの声を耳にしていた...
徳田秋声 「縮図」
...やはり夢を破られても夢心地で...
中里介山 「大菩薩峠」
...眺めていると恍惚とした夢心地に誘いこまれるのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...最初深林に踏み入った時、左右両方から聞えて来た鳥の声に誘われて、僅(わず)かばかり召つれた家臣は、二人、三人と散ってしまい、最後に残った二三人は、道を求めて麓(ふもと)と覚(おぼ)しき方へ下ったり、仲間の声をたよりに連絡のために主君の側を離れたり、気のついたときは、出雲守頼門たった一人、薄暗い密林の中を、山蛭(やまひる)に悩まされたり、蛇に脅かされたり、半ば夢心地で、フラフラと歩いているのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...夢心地の頼門は本能的に藪蔭を飛出すと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...僅かに顏を擧げて夢心地に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...街の遠音を夢心地に聽き乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼等を夢心地に暖めてくれるのだつた...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...静かに煙管を啣へたまま恍惚たる夢心地で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...……彼はそっと眼だけを毛布のそとに出しながら夢心地(ゆめごこち)にそれを見入っていたが...
堀辰雄 「恢復期」
...タオルと石けんとお湯をくれないか」スライトが夢心地で出て行った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...一路オリムパスのアポロの許へ突進してゐる夢心地に襲はれた...
牧野信一 「歌へる日まで」
...あれ程の大きな心配の前に動いてゐる私に――何の憂慮も起させず陽光に浸るが儘に夢心地に入らうとまでさせた...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...悲しかつたさつきのことも今は何となくなつかしさが湧く……その二つの心をフウワリと包むだ夢心地...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...既に死生を超越した夢心地で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雷のような鼾(いびき)と共に手枕の夢心地よげに寝込んでしまった...
吉川英治 「剣難女難」
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