...遽かに夜も晝も香(かぐ)はしい夢を見る人となつて...
石川啄木 「葬列」
...』『は!』『夢を見る暇も無い都會の烈しい戰爭の中で...
石川啄木 「鳥影」
...と炎天に夢を見る様に...
泉鏡花 「瓜の涙」
...折々何か食う夢を見る...
大杉栄 「獄中記」
...つまらん夢を見るもんだよ...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...いやな夢を見るやうでは困る...
種田山頭火 「一草庵日記」
...よい昼でありよい夜であつた(それでも夢を見ることは忘れなかつた!)枯草山に夕日がいつぱいしぐるゝや人のなさけに涙ぐむ山家の客となり落葉ちりこむずんぶり浸る一日のをはり・夕しぐれいつまでも牛が鳴いて夜半の雨がトタン屋根をたゝいていつた・しぐるゝや旅の支那さんいつしよに寝てゐる・支那の子供の軽業も夕寒い・夜も働らく支那の子供よしぐれるなひとりあたゝまつてひとりねる十一月十二日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...こういう夢を見ることはたいした愛国者でなくてもあまり不愉快なことではあるまい...
寺田寅彦 「映画時代」
...臆病者(おくびょうもの)はよくこんな夢を見る...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...私はよくあれの夢を見る...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...そして夢を見ることによつて生き...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...なおかつよその男の夢を見るのだ...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...皆が、違った模様の布団の中で、違った顔をして、違った夢を見る...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...結局海の背景で「沖のいざ(ママ)り火涼しく見へて夢を見るよな佐渡ヶ島」と佐渡おけさにつれて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...支那料理の夢を見ることがあつた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...その神が夢を見ると...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...きっと白菓(バッコ)の夢を見るに定(きま)っているの...
横光利一 「上海」
...しかし夢を見る時間の短縮を結果したため私はこれをほとんど歓迎しそうだったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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