...全く別の夢の世界を見せようというのだね...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...あの自分自身を顕微鏡にかけて覗いて見るような、悪夢の世界、球体の鏡はその凹面鏡が果てしもなく連なって、われわれの全身を包むのと同じわけなのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...このひととはあの睡眠の夢の世界で逢うことが出来るのだから...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
...この音で夢の世界から現実の世界へ観客を呼び返す役目をつとめさせているのである...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...また一方では夢の世界を描いたようないわゆる絶対映画「アンダルーシアの犬」のごときものとも類似したものである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...しかしまた日本の初夏の自然に特有なあらゆる美しさの夢の世界を眼前に浮かばせるような気のするものであった...
寺田寅彦 「物売りの声」
...夢の世界の確実性と思想の独自な働きとを信ずるのである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...夢の世界の不可思議も人の知る通りである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...闇夜(やみよ)の中の沼みたいな奇怪な夢の世界をこしらえていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よくもカヤノの求めていた夢の世界を見抜いて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...何よりもまず夢の世界に立つ時...
中里介山 「大菩薩峠」
...夢の世界が昼の世界と同じく(或いはそれ以上に)現実であることは...
中島敦 「南島譚」
...夜の夢の世界が開けるのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...京極三太郎の見た夢の世界も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...子供の心意する夢の世界と...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...ぼんやり夢の世界へはいってゆきました...
林芙美子 「龜さん」
...勝手な夢の世界を描き出していたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...端的にいえばわれわれは夢の世界では典型的『色盲』なのです――それが...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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