...――僕はそれから夜通し何も知らなかったんや...
岩野泡鳴 「戦話」
...夜通しで商売をしようかと思うたけど...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...その前の晩もやはり夜通し泣きつづけて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...夜通しの雨が霽(は)れて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...このかたはね、わたしにはなくてはならないかたなんですよ、ああ、アレクセイさん、わたしは本当に不仕合わせですわ!」「いったい、母さん、どうなすったの?」「まあ、リーズ、おまえの気まぐれと、うわついた気持と、おまえの病気と、あの恐ろしい、夜通しの熱と、あの恐ろしいいつまでたっても際限のないヘルツェンシュトゥベと……まあ、何よりもいやなのは、いつまでも、いつまでも果てしのないことです! そのうえに、まだいろんなことがあるじゃないの?……それからまた、あの奇跡までがね! アレクセイさん...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...夜通しでも歩けられそうな気がしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜通し酒盛りをすることになりました...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...夜通し彼に残しておいてやりたいのである...
豊島与志雄 「守宮」
...夜通し私は目であなたの後(あと)をつけていました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜通し私は、何か白いものを、そして私に笑いかけてる人たちを見ました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すみ子は真実夜通し話をするつもりと見えて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...喘息持(ぜんそくもち)の隠居が咳嗽(せき)は頼まざるに夜通し泥棒の用心となる...
永井荷風 「路地」
...そんなに幾つもいただけるお酒ではありません」「一杯あとを引けばまた一杯――しまいにはお前を夜通し寝かさない」「そんなこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜通しそこに腰をかけて...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...今夜夜通しに後始末(あとしまつ)をしてからのことに決めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...踏歌の人たちは夜通しあちらこちらとまわったために翌日は疲労して寝ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...眠ると夜通しイビキを掻(か)くでしょう...
夢野久作 「狂人は笑う」
...それからその夜は夜通し引きましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
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