...それはトルストイの日記の一節である――「夜通し私は睡らなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...夜通し貞世の寝台のわきに付き添って...
有島武郎 「或る女」
...夜通し一人を寝かしつけたり...
有島武郎 「小さき者へ」
...――今夜は夜通し道中じゃ...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...みな品川から夜通しで廻りますので...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...ゆうべは夜通し苦しんだらしく...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...信子は夜通し病人の側に起きていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...夜通し吹荒れた西南の風に渦巻く烟の中を人込みに揉まれ揉まれて...
永井荷風 「にぎり飯」
...夜通し苛(いじ)めるが...
夏目漱石 「坑夫」
...観音様は夜通しあいているのかと思ったら...
林芙美子 「貸家探し」
...夜通しそこに腰をかけて...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ここに夜通しいるか...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...夜通し吹き続ける風に眠りえない中将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜通しこれを求めあるきしがついにこの鳥となる...
柳田国男 「遠野物語」
...夜通しがやがやと宿の前を海に下って行く足音を聴いた...
柳田国男 「山の人生」
...これから夜通しがかりで青年会をやり直します...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...昨夜(ゆうべ)夜通し寝ず番をした紅矢のお父さんと黒牛とが...
夢野久作 「白髪小僧」
...夜通し時鳥の聲を聞いたものである...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??