...夜眼（よめ）にも仄（ほの）白い雪の街路を転がり廻っているこの紅蓮の焔の周囲を遠巻きにして... 
橘外男 「生不動」
...其処（そこら）の火灯（あかり）で、夜眼にも、今宵は、紅をさした脣をだらしなく開けて、此方を仰（あおの）くようにして笑っているのが分る、私は外套（とんび）の胸を、女の胸に押付けるようにして、「何うしていたかッて？ ……電話で話した通りじゃないかッ……人に入らぬ心配さして！」女は「あはゝゝゝ」と笑ってばかしいる...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...その夜眼をさました...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...今夜眼をつぶって眠れば...
永井荷風 「雪の日」
...今夜眼をつぶつて眠れば...
永井荷風 「雪の日」
...その頃やはり大学でＮ先生が梟が何故夜眼（よるめ）が見えるかということを研究されたことがあって...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...夜眼にはただ白くばかり見えてゐた拙い化粧の下に...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...これを少し温めて頬に貼ったとしたら、夜眼遠眼には、赤い痣と見えないはずはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男姿になると夜眼では一寸女とわからないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがて一人の年増――夜眼にも咲き匂うような二十一...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「内儀さん、少し訊きたいことがあるんだが――」「あら、そんなに改まって――私はまアどうしましょう、こんな風をして」などと、昨夜眼を廻して、諸人に醜体（しゅうたい）を見せたことなどはもう忘れております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猴ほど夜眼の弱いものはなく...
南方熊楠 「十二支考」
...昨夜眼を洗いたいナと思ったのにホーサンがなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜眼（よめ）にも匂うような若い女の熱い顔は...
室生犀星 「野に臥す者」
...夜眼にも苔が張つていることが分つた...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...夜眼を醒ますと時計の音がする...
横光利一 「書翰」
...それとも夜眼の馴れてくるためだろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜眼（よめ）にも瀟洒（しょうしゃ）な文化住宅と...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利！手書き漢字入力検索
- サッカー選手の長友佑都さん: 39歳DF、来季もFC東京でプレー。W杯目指す。 ⚽
- サッカー選手の三浦知良さん: 58歳でJ3福島に移籍し、Jリーグ復帰を果たす。⚽
- アイドルの武元唯衣さん: 有馬記念の予想で勝ち馬を当て、興奮している。🎯