...流行唄(はやりうた)を唄ったりして夜更けまで闇の中をあちこちとうろつき廻った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...実にいい機嫌で可成夜更けまで何か滔々(とうとう)とやっていた...
高村光太郎 「回想録」
...例によって夜更けまで本を読んで寝に就いたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...次の晩の夜更けまで眠っていたなんて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...」或る時――これは前の方の話だが――伊坂は夜更けまでカフェーの前をうろつき廻っていて...
豊島与志雄 「阿亀」
...夜更けまで書物を読んでおりました...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...その上、夜更けまで、戸口のしきいの前に寢ころんで、割れた瓶の首を時々口へ持って行っては、顏や手をやたらに傷つけている彼の姿が見られた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...云って夜更けまで語り...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...さて雨戸を締めようとすると夜更けまで開けておいた窓の障子へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜更けまで算盤(そろばん)をはじいて居ますよ」小僧の吉藏はこまちやくれた事を言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜更けまでベチャベチャ話しているんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜更けまで畠の世話から何から...
長谷川時雨 「北京の生活」
...此新らしい隣室のお客樣も、襖一重で、子供連れなせいか、すぐ子供達と仲よくなつてしまつて、夜更けまで、女の子たちと話に花が咲きました...
林芙美子 「大島行」
...夜更けまで淋しがって私を離さなかった...
林芙美子 「落合町山川記」
...蛙の声をきゝながら夜更けまで二人はウィスキーを飲んだ...
林芙美子 「淪落」
...かくて夜更けまで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...急に夜更けまでも電話のベルが鳴つたり...
牧野信一 「熱海線私語」
...夜更けまで藁鉄砲をうっていたものか...
柳田国男 「故郷七十年」
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