...昨日の夜明け方にはたしかにホトトギスの初声もきいた...
種田山頭火 「其中日記」
...夜明け方にちょっと目をさまして...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...そうしていると夜明け方などにふいと帰って来た...
寺田寅彦 「子猫」
...十二吉原の万字楼の東雲(しののめ)の部屋に、夜明け方、宇津木兵馬はひとり起き直って、蘭燈(らんとう)の下(もと)に、その小指の傷を巻き直しています...
中里介山 「大菩薩峠」
...早や夜明け方となつて東はほんのりと白んで...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...物みなが凍てついて静まり返った零下二十度からの夜明け方にあちこちの樹の幹と言わず...
三好十郎 「樹氷」
...夜明け方から病になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜明け方にまたお話を承りましょう」と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幸せです」一月十四日夜明け方に吐かれる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...夜明け方、自身番の六兵衛さんに、こうこうだと、早耳に聞いたから、それッ行って見ろってンで、経師屋の安さんや棟梁の吉(きち)さんなんかと、松坂町のすぐそばの回向院(えこういん)前まで行って見て来たんだ...
吉川英治 「大岡越前」
...まだ陸にも川にも往来の少い夜明け方小舟で...
吉川英治 「魚紋」
...夜明け方から午(ひる)過ぐる頃まで...
吉川英治 「三国志」
...夜明け方、そこを出発なさろうと準備していると、「敵だッ」と、思わぬ声が走った...
吉川英治 「三国志」
...夜明け方、轡(くつわ)をならべてこの村へはいった各部隊の将星たちが、端(はし)なくも、これからの作戦上に、意見の相違を来して、互いに譲らないためらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...「夜明け方の合戦は...
吉川英治 「新書太閤記」
...賛五郎は夜明け方に...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...夜明け方の大事件は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二十六日の夜明け方だったという...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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