...まだ夜明け前かと窓を開けてしまつたままで...
小穴隆一 「二つの繪」
...私はいつだか藤村と云う人の夜明け前と云う作品を...
太宰治 「小説の面白さ」
...夜明け前にとろ/\とした...
種田山頭火 「其中日記」
...夜明け前の闇中ではよく見えるのである...
豊島与志雄 「憑きもの」
...昨晩、つまり夜明け前、汽車から降りて困っていると、同じように困っているらしい俺の姿を見かけ、後からそっとつけて来て、うまく、この宿屋に泊ることが出来たのだ...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...夜明け前と、日没後の撮影であるから、絞りをうんとあけて、長い露出をする必要がある...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...私は夜明け前に出発いたしますからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この『夜明け前』において...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...また二時して鳴き夜明け前一...
南方熊楠 「十二支考」
...夜明け前のまたちょっと暗くなる時間であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「夜明け前に舟を支度して貰えるかね」風呂から戻って来て...
山本周五郎 「新潮記」
...夜明け前三時ごろまで...
山本周五郎 「風流太平記」
...「――寿亭侯の印をはじめ、金銀緞匹の類、すべてを庫内に封じて留めおき、内室には十美人をのこし、その余の召使い二十余人、すべて関羽と共に、二夫人を車へのせて、夜明け前に、北門より立退いた由でございます」こう聞いて、満座、早朝から興をさました...
吉川英治 「三国志」
...夜明け前にやった使いの反応もさらにない...
吉川英治 「私本太平記」
...夜明け前か」見わたすところ...
吉川英治 「新書太閤記」
...なぜなら仲義はこの日の五更(こう)(夜明け前)ごろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まだ夜明け前の暗いうちに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私は『夜明け前』を読んだ時にそれを痛切に感じたのである...
和辻哲郎 「藤村の個性」
便利!手書き漢字入力検索