...つまり夜(よ)が夜明けになって昼間になって来るように...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...夜明けだか夕暮だか分らないけれど...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...「異状なし」「全く異状ありません」かくて夜明けが来た...
海野十三 「地中魔」
...其の夜明けから母の熱がさめて...
田中貢太郎 「薬指の曲り」
...それに夜明けに間もなく...
辻村伊助 「登山の朝」
...夜明けより古き鏡に若き額を映しつつシャツのままにて行ききする君を見し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...げにそれは夜明けんとする時の最初の鶏鳴であつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...もう夜明けの時間をよほど過(す)ぎていたが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...夜明け前のしばらくだけことさらに暗くなる時間で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜明けに近い空模様を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...フイドオル・ドストイエフスキイ孝子実伝ちちのみの父を負ふものひとのみの肉と骨とを負ふものきみはゆくゆく涙をながしそのあつき氷を踏み夜明けむとするふるさとにあらゆるものを血まみれにする萩原朔太郎千九百十七年九月二十三日のまだ夜の明けぬうちに私はその最愛の父を失うた...
室生犀星 「愛の詩集」
...目を明けるとタイルの上に夜明けが渡って...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...皆が冷やかな夜明けに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...夜明けまで歩くんだ」「ならば...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ夜明けには間がありましょうか」「そちは少しも寝ないようだが」「なんとなく気が冴えて」「それはいけない」「でも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――思いやらるる事ではある」夜明けの大気を吸ったばかりで...
吉川英治 「源頼朝」
...逃げ行く様子でござりますが? ……」夜明け前に...
吉川英治 「源頼朝」
...夜明け近くの寒さは骨の髄(ずい)まで沁(し)みる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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