...しかし或夏の夜明けにこの河岸へ出かけて見ると...
芥川龍之介 「本所両国」
...ぽかりと夜明けに眼が覚めた...
鷹野つぎ 「窓」
...一夜明けて修業式の朝...
太宰治 「おしゃれ童子」
...「この季節は夜明けが遅いもんだから...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...たとえば山里の夜明けに聞こえるような鶏犬の声に和する谷川の音...
寺田寅彦 「蓄音機」
...夜明け方に俺は夢をみた...
豊島与志雄 「神棚」
...もう夜明けか...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...「お客さん! 御飯ぞなッ!」誰もいない夜明けのデッキの上に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...私は夜明け前、ボートで対岸へ行って、バンガローに隠れている...
久生十蘭 「肌色の月」
...うすぐらい夜明けに...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...夜明けの明りとも違う...
三好十郎 「斬られの仙太」
...今朝の夜明けに絶息されたのは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二十六年の来し方が夜明け前の朝靄に包まれていたとすれば...
山本周五郎 「菊屋敷」
...夜明けまではおぼつかなかろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「いちどなんか、夜明け近くに、塀をこえて、お帰りになったことなんかあったでしょ」「縫どの...
吉川英治 「大岡越前」
...中二日ほどおいて――十二日の夜明け方...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう目的は達したから、あとは、全軍に命じて、諸所の消火にあたらせよう」かくて、夜明け方には、市中の火は、あらかた消しとめられたが、なお焔々(えんえん)と燃えてやまないのは、北京城の瑠璃(るり)の瓦、黄金の柱、官衙(かんが)の建物などだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...夜明けにはまだ間(ま)があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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