...と白い……」「多謝(サンキュウ)...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...おん身心づくしのシャコに多謝...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...校正は御骨が折れましたろう多謝々々...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「妄言(ぼうげん)多謝だ...
太宰治 「正義と微笑」
...たとえそれが「多謝(キュウ)」のかわりに「地獄へ行け」であってもいっこうさしつかえないわけだけれど――だから...
谷譲次 「踊る地平線」
...おまけにこっちから「多謝(メルシ・ボクウ)」と言わなくちゃならないし...
谷譲次 「踊る地平線」
...朝は塩気なしですましたが、昼は前のF家から茶碗に一杯の醤油を借りて菜葉を煮る(神保さんが借りてきてくれた、多謝々々)...
種田山頭火 「行乞記」
...□白船老から手紙と半切とが来た、これで其中庵も持つべきものを一つ持つことが出来た訳だ、多謝多謝...
種田山頭火 「其中日記」
...私が秋晴半日逍遙してゐる間に、樹明君が帰宅の途上、立寄つたらしい、いつぞや無心しておいた原稿紙がちやんと机の上に持つてきてある、そして汽車、自動車の新らしい時間表が襖に貼りつけてある、多謝々々...
種田山頭火 「其中日記」
...福富さんがめづらしくも来訪、長谷さんと同道して、共に散歩、映画見物、浅酎(マヽ)低唱といつたやうなことになつたが、いつもとはちがつて気持がよかつた、多謝々々...
種田山頭火 「其中日記」
...……多謝(メルシ)...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...多謝す、これがために武男はその心をのみ尽くさんとするあるものをば思わずして、わずかにわれを持したるなりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...なお人間の干渉に多謝すべきものが多かった...
柳田国男 「雪国の春」
...イヤ多謝(コウマブソ)……多謝(コウマブソ)……とりあえず一杯献(い)こう...
夢野久作 「爆弾太平記」
...妄言多謝...
吉川英治 「折々の記」
...むしろ多謝しなければならないと思った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...併せて多謝いたしておきます...
吉川英治 「山浦清麿」
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