...多情多恨は日常会話であまり使用されない言葉です...
...その「多情多恨」の如き...
芥川龍之介 「骨董羹」
...多情多恨で滿都の人氣を集めて居た...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...二葉亭は多情多恨で交友間に聞え...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...多情多恨の才子なり...
大町桂月 「月の隅田川」
...かれは『紫』と『多情多恨』とを言文一致で書いた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...そこに『多情多恨』が出た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...『多情多恨』は二年に亘(わた)つて『読売』に掲げられた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...『多情多恨』は性格描写に於ては...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...『多情多恨』のやうな受けない作を書いた報酬として...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...兄の長能は窕子の多情多恨な性質を知つてゐるので...
田山花袋 「道綱の母」
...「多情多恨(たじょうたこん)」であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余は多情多恨を読みつゞける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白雲も元来が多情多恨の詩人的素質を多分に持って生れたのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...多情多恨夢は荒野を駆け廻りながら...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...男をはかる位の軽い気持ではじまつたこの度の恋でさへ今私は死ぬほどの思ひをしてゐるとわが多情多恨を歎くのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...むしろ大丈夫の多情多恨のおこころを推察しておりますよ...
吉川英治 「三国志」
...多情多恨にとらわれては」ひとり建章殿の階(きざはし)に坐って...
吉川英治 「三国志」
...また多情多恨な彼のこととて...
吉川英治 「三国志」
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