...多少なりとも私と交渉のある人々でございますが...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...それが多数の健全なる理性の所有者にとっていわゆる芸術的価値を多少なりとも認め得られるとすれば...
寺田寅彦 「科学と文学」
...即ちそれがもつ個性を多少なりとも明らかにしようとする時...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この国の科学研究は多少なりとも活気を呈している...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...今のうちに多少なりとも地所を買い求めて...
中里介山 「大菩薩峠」
......
仁科芳雄 「株式會社科學研究所の使命」
...多少なりとも健康な読物という批評があるとすれば...
野村胡堂 「胡堂百話」
...五十の坂を越して、自分をすつかり見捨ててゐた時であるだけに、多少なりとも、若い女性に好意を持たれる事はうれしい事である...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...それを多少なりとも説明するには...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...演劇に多少なりとも関心を持つものなら皆...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...多少なりとも自作演劇に関わっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...多少なりとも彼を男として意識したならば女らしい慎しみを抱いたに相違ないのであるが...
牧野信一 「好色夢」
...また多少なりとも売れてきたのは師匠の死んだあとだったから憎まれねえでもすんだけれど……」もういっぺん笑って...
正岡容 「小説 圓朝」
...もしわれの言うところに多少なりとも真らしさがあるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多少なりとも発見して来ました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...多少なりとも読者の共感をそそるものがあるとか...
山之口貘 「詩とはなにか」
...多少なりとも金を持っているようであった...
山本周五郎 「さぶ」
...「多少なりとも思慮のある者なら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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