...多少なりとも私と交渉のある人々でございますが...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...多少なりとも成長し得る事を感じている...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...若し此書を貫く根本精神が多少なりとも生きてゐるならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...多少なりともこれに類した事実が作者の視聴内にあった乎(か)否乎は二葉亭はかつて明言しなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...多少なりとも同志間の連絡あるいは広告の機関に供するにあると思う...
大杉栄 「獄中消息」
...それが多数の健全なる理性の所有者にとっていわゆる芸術的価値を多少なりとも認め得られるとすれば...
寺田寅彦 「科学と文学」
...滅茶々々(めちゃめちゃ)になった彼の面目(めんぼく)が多少なりとも立つものとすれば...
徳田秋声 「仮装人物」
...恋愛の惨(みじ)めな頽勢(たいせい)を多少なりとも世間的に持ち直そうとする愚かな虚栄と意地からであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...即ちそれがもつ個性を多少なりとも明らかにしようとする時...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今のうちに多少なりとも地所を買い求めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本語を多少なりともゆっくりわかり易く表現する場合の気息の生理的条件からそんな結果になったのであろう...
信時潔 「歌詞とその曲」
...多少なりとも確たる解決を与え得る問題は何一つないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...多少なりとも自作演劇に関わっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...多少なりとも文藝の作品に親しみを持つ人は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...多少なりとも努力した作家を分つて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...多少なりとも体験された...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...Bが多少なりとも損害を被ると杞憂(きゆう)せられんか...
山本周五郎 「青べか日記」
...夜空が――極々希に――多少なりとも晴れた際には...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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