...多少なりとも成長し得る事を感じている...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...それが多数の健全なる理性の所有者にとっていわゆる芸術的価値を多少なりとも認め得られるとすれば...
寺田寅彦 「科学と文学」
...即ちそれがもつ個性を多少なりとも明らかにしようとする時...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この国の科学研究は多少なりとも活気を呈している...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...いつも多少なりとも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あの英雄がこの悪漢に多少なりとも恩を受けていること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本語を多少なりともゆっくりわかり易く表現する場合の気息の生理的条件からそんな結果になったのであろう...
信時潔 「歌詞とその曲」
...それを多少なりとも説明するには...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...当分の希望は多少なりとも目立たぬことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...多少なりとも彼を男として意識したならば女らしい慎しみを抱いたに相違ないのであるが...
牧野信一 「好色夢」
...この反対論を打破する傾向が多少なりともある唯一の議論は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして万が一にも柳の下に鰌(どぜう)がゐて、此の映画が再び洋行する事が出来たなら、その時こそ、多少なりとも、日本の美しい心が判つて貰へるやうにと、願ひ且つ心掛けてゐるのである...
溝口健二 「日本趣味映画」
...多少なりとも体験された...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...もしわれの言うところに多少なりとも真らしさがあるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多少なりとも読者の共感をそそるものがあるとか...
山之口貘 「詩とはなにか」
...多少なりとも金を持っているようであった...
山本周五郎 「さぶ」
...「多少なりとも思慮のある者なら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...多少なりともその悪因縁に関(かかわ)りのない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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