...そこには地質学や地震学の方面に多大な応用範囲が見いだされる...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...ニュース映画はこの意味において人間の頭脳の啓発に多大な役目をつとめるものでなければならない...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...それが如何に多大な分量を要するだろうかという想像ぐらいはつくだろうと思われる...
寺田寅彦 「流言蜚語」
...将来に対して多大な創意が要望される...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...(編注 本集では割愛した)此の集の編纂に就いて水巴子の労を執られたことの多大なるは余の深く感謝する所である...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...同時に多大なる興味をも感ずるのである...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...私は朝日新聞に出るあなたの描いた漫画に多大な興味を有(も)っている一人であります...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...その数や多大なり...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...彼の空想に多大な刺戟(しげき)をあたえたので...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ましてほのかにでも顔を見れば多大な慰めを感じるに価する妹ではないか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ところが各方面諸賢方の多大なる御助力に依りまして...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...多大な工費と人力を賭して試みられたが...
吉川英治 「折々の記」
...多大な不安とためらいを抱かずにいられなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...またそれを普遍(ふへん)する予言者の声にも自ら多大な関心をはらう習性があった...
吉川英治 「三国志」
...多大な犠牲をともなっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...――かねてから師直は、尊氏の“直義まかせ”な態度には、多大な危惧と、不満とをもっている者だった...
吉川英治 「私本太平記」
...一山の大衆に多大な手ちがいをかけなければならないから...
吉川英治 「親鸞」
...現在のでは永井荷風氏の“断腸亭日乗”など文明批評や風俗史料としても多大な文化価値をふくんでいる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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