...吾々は多大なる不平が包みきれぬのである...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...然るに廿七年の洪水にて鑛毒の流出益々多大なるの實況を見るや...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...此等の理想は今や其の意義の上に多大なる変化を享(う)けつつあるにあらずや...
綱島梁川 「国民性と文学」
...素人探偵の大立ち回りを多大な好奇心とそれなりの軽蔑の入り交じった目でながめていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...また多大な富を翻訳者自身に与へるやうになつた...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...同時に多大なる興味をも感ずるのである...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...薪として燃したり粗朶(そだ)として燃やしたりする大部分に少しの手数をかけてこれを炭化して使用する事になると時間と経済と衛生との上に多大な利益がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...少くともその研究に多大な助力をしたのも...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...その数や多大なり...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...自然的か後天的かの何かの比較的利益があってこれがかかる国をしてその労働の貨幣価格が高いにもかかわらずその多大な輸出を維持し得せしめない限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ところが各方面諸賢方の多大なる御助力に依りまして...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...多大な工費と人力を賭して試みられたが...
吉川英治 「折々の記」
...多大な便宜を与えて...
吉川英治 「三国志」
...多大な鹵獲品(ろかくひん)と...
吉川英治 「三国志」
...また多大な感興と好奇も抱いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...一山の大衆に多大な手ちがいをかけなければならないから...
吉川英治 「親鸞」
...現在のでは永井荷風氏の“断腸亭日乗”など文明批評や風俗史料としても多大な文化価値をふくんでいる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ならびに高橋君の配慮と助力とを得たこと多大なるものがある...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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