...そして、私のまわり気かも知れぬけれど、年長の友達は殆ど凡て、深山木幸吉とても例外ではなく、多かれ少かれ、私の容貌に一種の興味を持つ様に思われた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...人間には多かれ少かれ...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...三四郎に多かれ少かれ好意を持たない人はなかった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...それは、多かれ少かれ、木賃宿などに巣食つてゐる人間の特徴であつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...神話というものには多かれ少かれこの分子が含まれている...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...先程の「神秘」を多かれ少かれ感ずる者として...
中原中也 「我が詩観」
...ヒマラヤの人獣の足跡もっともすべての大人にも、多かれ少かれ、この童心は残っている...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...そしてこれに関係するものの中でも牧師は通常埋葬数(多かれ少かれ正確な)内容を知ることが出来るのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...多かれ少かれ生活資料の支配力に必然的に影響を及ぼさざるを得ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それだから旅において我々はつねに多かれ少かれ浪漫的になる...
三木清 「人生論ノート」
...旅は人を多かれ少かれ冒險的にする...
三木清 「人生論ノート」
...そのためにまた我々は物において多かれ少かれ新しいものを発見することができるようになっている...
三木清 「人生論ノート」
...実際吾々が今日こうやって活(い)きているのは、祖先のお蔭であって、吾々の智慧も経験も生活も思想も、多かれ少かれ、祖先から受け継いでいるのであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...多かれ少かれこの欠点を有ちます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...どの窯でも多かれ少かれ醜いものが混(まじ)りますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そうしてそれらの国々に多かれ少かれ彼の製作が残るのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...多かれ少かれこの病いに悩んでいる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それらはすべて主権者の収入を増加せしめる多かれ少かれ浪費的な租税であるが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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