...この祠のある場處は恐らく佐渡の最北端から金北山を通つて來た山の脊の一部の石灰の多い箇處が海か雨かのために虧けでもしたものらしく...
江南文三 「佐渡が島から」
...例えば一千尺の高度から人間が飛び降りたとしても屍体は殆んど原形を保っている場合が多い...
大阪圭吉 「坑鬼」
...富岡鉄斎の画を持合せてゐる男が鉄斎の画には随分贋造(にせ)が多いと聞いて...
薄田泣菫 「茶話」
...蚤の多いのには閉口した...
種田山頭火 「行乞記」
...これは人工的加工でこしらえたものも多いようであるが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...考慮すべき点が多いであろう...
豊島与志雄 「風俗時評」
...御台様への申訳(もうしわけ)が立ちません」若くて悪戯っ気の多い腰元の一人――里美というのでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...富よりも破産を意味する場合が多いものです...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...口数が多いというよりは寧(むし)ろしんねりむっつりの方で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...而も出場は一ばん多いくらいなのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日本は火山の多いからでもあらうが...
別所梅之助 「石を積む」
...むしろ誤解された分量の方が多いのでないかといふ氣がするくらゐだ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...そして再び海岸に沿うた小石の多い道を歩きだした...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...石ころの多い街道を...
牧野信一 「F村での春」
...内容の諸作品も諸論文もたんねんに書かれたものが多いので感心しています...
三好十郎 「恐怖の季節」
...手仕事に美しいものが多いのはここに理由があると考えられます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...街にふさわしい馬車が多い...
横光利一 「欧洲紀行」
...たいがい彼の部屋に泊まる者が多いそうで...
吉川英治 「八寒道中」
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