...下着は冬を通して着更へないものが多いやうです...
江南文三 「佐渡が島から」
...何とも言へない影やら彩やらを持つたものの多いのに空しく憧憬した...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...* 数学的な真理を真理一般の典型とする考え方は非常に多い...
戸坂潤 「科学方法論」
...出没変幻すること遊魂の如くなるが――弥勒堂(みろくどう)あたりから松柏の多い木の間をくぐる時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...多い時は一日七箇...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...教えられたところが多い...
野村胡堂 「胡堂百話」
...舊藩には敵も多いことで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大分ギャング出入りが多いので楽屋訪問客は交番の許可が無くては入れないことになった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...数多い「恋人」の一人でもっとも熱烈な彼女の讃美者ピエル・ドュ・モルテサックが...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...どうもそうらしいといって猴また多い方から大分せしめる...
南方熊楠 「十二支考」
...山國の石の多い、傾斜した町の姿は面白かつた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...あなたになにも云いませんでしたか」「いいえ」ねずみ色と白のひだの多い服を着たその客は肩をすぼめた...
「赤い貨車」
...まだそのままになっております」「お上(かみ)の御用が多いのか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出処(しゅっしょ)は判(わか)っているという者も多いだろうし...
柳田国男 「木綿以前の事」
...多いときには七百人を越すこともある...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...思うにわれわれの想像を越してはるかにこの地への旅行者が多いからにちがいあるまい...
横光利一 「欧洲紀行」
...“楽しみを楽しまざる人”がまま多い...
吉川英治 「競馬」
...ぐわらぐわらと窪(くぼ)の多い道を揺られてゆく...
吉川英治 「親鸞」
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