...従ってここへ出入する僧俗の類(たぐい)も甚だ多い...
芥川龍之介 「鼻」
...戦争直後の危険の多いビルマに昭南からわざわざやって来た伊原氏は仏教国である以上は仏教芸術の立派なものが存在するに違いないという憧憬を持って来たのだが...
高見順 「仏像とパゴダ」
...二片の椅子は数が多いから...
谷譲次 「踊る地平線」
...その多い墓石の中に清三の弟の墓があった...
田山花袋 「田舎教師」
...だから知った者は多い...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...一ツ年の多い隣家の娘と通じ忽ち子供をこしらへてしまつたので...
永井荷風 「来訪者」
...途中の種子島(たねがしま)には医者も多いンださうだが...
林芙美子 「浮雲」
...内から起るより外から来る可能性のほうが多いから...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...競争者が多いだろうし...
松本泰 「日蔭の街」
...利益の多いと云う豚を飼い...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...意外に親しみの多い草であった...
柳田国男 「海上の道」
...語られている土地も多いが...
柳田国男 「海上の道」
...この鮎のために廻り道をしてたちよる諸侯も多い...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...親としての作家が混合して来た結果である場合によることが多いと思われる...
横光利一 「作家の生活」
...「日本人に仏蘭西(フランス)語を解してる人の多い様に遠からず日本語を解する仏蘭西(フランス)人が沢山(たくさん)に出来て...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...多芸の士が多いとは...
吉川英治 「上杉謙信」
...どんな品かと好奇心で見たがる人が案外多い...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...小山の多いやさしい景色など...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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