...下男に遣つては外聞が悪いと...
石川啄木 「刑余の叔父」
...お爺(じい)さんの癖に外聞が悪いもの...
海野十三 「白蛇の死」
...船上での奇談彼方へ行くに日本服では外聞が悪いとか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...戸を叩いたりして外聞が悪いからと言うもんだから...
徳田秋声 「仮装人物」
...尤も之はいくら何でも外聞が悪いというので...
戸坂潤 「社会時評」
...「女物はたしかに梅ちゃんのに違いないが、男のは後丸(あとまる)のしゃれた形なのよ」「ふうちゃん、外聞が悪いから、早くその、わたしのだけを持って来てしまって頂戴な、男のなんかかまやしませんよ、川の中へ蹴込んでおやりなさい、このごろは下駄泥棒がはやるんですとさ」「それじゃ、梅ちゃん、お前さんの下駄を盗まれたの?」「大抵そうなんでしょう」「まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...外聞が悪い」といって後家さんが三たびこづくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...博士にならなくっちゃ外聞が悪いのって...
夏目漱石 「虞美人草」
...と云ってぴんぴんした達者なからだで、首を縊(くく)っちゃ先祖へ済まない上に、外聞が悪い...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...しかし外聞が悪いという事をほかにして...
夏目漱石 「明暗」
...駕籠屋をして蔵を建てるなんてえのも外聞が悪い...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そんな有りの儘のくだらない事を書いて外聞が悪い...
牧野信一 「青白き公園」
...たゞ無暗とガミ/\腹をたてたつて――外聞が悪いばかしだ...
牧野信一 「池のまはり」
...まつたく外聞が悪いわ...
牧野信一 「スプリングコート」
...その上あんな場所に泊り込んでゐるなんて外聞が悪いぢやありませんか...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...是非死ぬとなりヤ遺言もしたいし辞世の一つも残さなけりヤ外聞が悪いし……ヤア何だか次の間に大勢よつて騒いで居るナ...
正岡子規 「墓」
...今の世中(よのなか)は紳士たるものがテクテク道を歩いていると外聞が悪いというように申しますがそれは社会が間違っているので...
村井弦斎 「食道楽」
...天下に外聞が悪いというのである...
吉川英治 「三国志」
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