...「外濠」を眺めながらの散歩は気分が良い...
...東京市内には明治時代の城跡内に「外濠」が残る...
...「外濠」は、東京の史跡名勝天然記念物に指定されている...
...日本の城郭の多くには「外濠」が設置されていた...
...「外濠」には春になると桜が咲く...
...常に人生といふ都の外濠傳ひに...
石川啄木 「雲は天才である」
...それから空中撮影を始めるから、外濠について、廻ってゆくこと...
海野十三 「空襲葬送曲」
...街鐵線の電車より外濠線のに乘りかへむとするに...
大町桂月 「妙義山の五日」
...――遊覧地じみてゐないのがよい、石垣ばかり枯草ばかり松ばかり、外に何も残つてゐないのがよい、たゞ見る丘陵の起伏だ、そして一石一瓦こと/″\く太閤秀吉を思はせる、さすがに規模は太閤らしい、茶店――太閤茶屋――たゞ一軒の――老人がいろ/\と説明してくれる、一ノ丸、二ノ丸、三ノ丸、大手搦手、等々々、外濠は海、内濠は埋つてゐる、本丸の記念碑(それは自然石で東郷元帥の筆)がふさはしい、天主台は十五間、その上に立つて、玄海を見遙かして、秀吉の心は波打つたゞらう、その傍にシヤンがつゝましく控へてゐたかも知れない...
種田山頭火 「行乞記」
...たいていいつも日本銀行まで歩いてそこから外濠線(そとぼりせん)に乗る...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...鳩居堂(きゅうきょどう)で方寸千言(ほうすんせんげん)という常用の筆五十本線香二束(にそく)を買い亀屋(かめや)の舗(みせ)から白葡萄酒(しろぶどうしゅ)二本ぶらさげて外濠線(そとぼりせん)の方へ行きかけた折であった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...夕靄(ゆうもや)の中(うち)に暮れて行く外濠(そとぼり)の景色を見尽して...
永井荷風 「霊廟」
...そこでようやく外濠線(そとぼりせん)へ乗り換えて...
夏目漱石 「三四郎」
...その代り自分と同じ路(みち)を容赦なく往来(ゆきき)する外濠線の車を...
夏目漱石 「それから」
...――奥さん小遣銭で外濠線(そとぼりせん)の株を少し買いなさらんか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...外濠と言っても三十六見附の役人の目があって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつかしら外濠(そとぼり)に沿って大手の方へと...
吉川英治 「江戸三国志」
...外濠あたりへ捨てられたんです...
吉川英治 「大岡越前」
...満々とたたえた外濠(そとぼり)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...清洲城(きよすじょう)の外濠(そとぼり)を歩いて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...外濠(そとぼり)の水は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...西の丸の外濠へ飛びこめば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...外濠(そとぼり)に添い...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索