...「外濠」を眺めながらの散歩は気分が良い...
...東京市内には明治時代の城跡内に「外濠」が残る...
...「外濠」は、東京の史跡名勝天然記念物に指定されている...
...日本の城郭の多くには「外濠」が設置されていた...
...「外濠」には春になると桜が咲く...
...外濠線(そとぼりせん)へ乗って...
芥川龍之介 「田端日記」
...――遊覧地じみてゐないのがよい、石垣ばかり枯草ばかり松ばかり、外に何も残つてゐないのがよい、たゞ見る丘陵の起伏だ、そして一石一瓦こと/″\く太閤秀吉を思はせる、さすがに規模は太閤らしい、茶店――太閤茶屋――たゞ一軒の――老人がいろ/\と説明してくれる、一ノ丸、二ノ丸、三ノ丸、大手搦手、等々々、外濠は海、内濠は埋つてゐる、本丸の記念碑(それは自然石で東郷元帥の筆)がふさはしい、天主台は十五間、その上に立つて、玄海を見遙かして、秀吉の心は波打つたゞらう、その傍にシヤンがつゝましく控へてゐたかも知れない...
種田山頭火 「行乞記」
...その相迫りて危く両岸(りょうがん)の一点に相触れんとする辺(あたり)に八見橋(やつみばし)と外濠(そとぼり)の石垣を見せ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...――奥さん小遣銭で外濠線(そとぼりせん)の株を少し買いなさらんか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この後「外濠の位置を基準にして何やらにおよぶ」といふやうな問題でKさんがやつて來ても...
羽田亨 「聚樂廻り」
...番小屋は外濠(そとぼり)に面した本町の角にある...
山本周五郎 「さぶ」
...いつかしら外濠(そとぼり)に沿って大手の方へと...
吉川英治 「江戸三国志」
...平河口の犬くぐりから外濠(そとぼり)へ来たのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...先のを」「――もう、見えませんや、旦那」「な、なに」市十郎が、飛び出すと、とたんに駕籠屋も逃げてしまい、外濠の水と、枯れ柳の影のほか、前後に何も見えなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...外濠をうろついている...
吉川英治 「剣難女難」
...外濠の薄ら寒い夜を...
吉川英治 「剣難女難」
...今しも外濠の橋を渡りかけて半ばは町へ入っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...外濠(そとぼり)の水をほのかに見出(みいだ)したのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...外濠の広い道一すじ隔てているだけだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでに外濠の道路の一角では...
吉川英治 「新書太閤記」
...外濠を掘るだけでも...
吉川英治 「新書太閤記」
...外濠(そとぼり)の中へその体を抛(ほう)りこんでしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...外濠(そとぼり)に添い...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索