...心臓を外れているが...
海野十三 「少年探偵長」
...天井の薄い板もところどころ外れて垂れさがつてゐるのを...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...半ば外れているようでもあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それで彼等が町を出外れて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...老法師のその場合の見方も外れてはいなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...必ず額(ひたい)と口許(くちもと)に並み外れて大きな沢山(たくさん)の皺(しわ)が出来る男だった...
徳永直 「戦争雑記」
...腋の下だのが外れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬車が町なみを外れて...
中村地平 「南方郵信」
...その期待と希望はことごとに外れてしまった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ヒヨツと助けて下さることもあらうかと――」話は要點を遙かに外れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雨戸を開けに來て見付けたさうで――雨戸が一枚外れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は記憶力が並外れて勝れてゐたので...
牧野信一 「サクラの花びら」
...道に外れてるから今に男に見棄てられます...
正宗白鳥 「孫だち」
...それがまただんだん横へ外れて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...急所は外れているが...
山本周五郎 「風流太平記」
...大抵は外れて太鼓へドン...
山本笑月 「明治世相百話」
...わざと傍道(わきみち)へ外れて...
夢野久作 「笑う唖女」
...その前に戸が外れて...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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