...君の愛兒は肯緊を外れた攻撃と内容の充實を缺いた同感との眞中に立つて寂しく微笑んでゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...目的(あて)が外れたといふ樣に...
石川啄木 「鳥影」
...同調が外れたかな」局長は目盛盤を前後へ廻してみた...
海野十三 「地球発狂事件」
...「……?」蓋はパクリと外れた...
海野十三 「蠅」
...頤の外れたのを治す法詩人室生犀星氏のお父さんのこと4・23サンデー毎日詩人室生犀星氏のお父さんは...
薄田泣菫 「茶話」
...岩流に立合を申込んだと云って自分に箔をつけるつもりの目算が外れたからよ」というような種類のものであろう...
直木三十五 「巌流島」
...閂(かんぬき)が外れた...
直木三十五 「南国太平記」
...閂が外れたらしく...
直木三十五 「南国太平記」
...けれども外れた見込みは...
中里介山 「大菩薩峠」
...見當の外れた捕物をしちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな大外れたことをして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな大外れた者があるわけはございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暴力の予想は外れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「ものごとは辛抱がかんじんだ」だが私の期待は外れた...
山本周五郎 「青べか物語」
...「にんげん道に外れたたのしみをすれば...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...もともと人間を金で売り買いするというのが道に外れたことで...
山本周五郎 「風流太平記」
...大阪へ紛れ込む積りで御座いましっろうか……その当てがガラリと外れた昨晩(ゆうべ)の蔵元屋のお召捕騒動...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...ちょっと外れた格好にはなるが...
和辻哲郎 「夢」
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