...戯曲でも恋愛を中心としたもので同時にプロレタリアの精神を高調させやうといつても無理であるといふやうにその芸術に何でもプロレタリアの精神が表現されてゐないからといつてそれをブルヂヨア芸術と呼ぶのは的に外れた考へである...
芥川龍之介 「プロレタリア文学論」
...それとも的(まと)を外れたのでございましょうか...
芥川龍之介 「竜」
...その怪物があまりにも人間の常識を外れたものだったからであった...
海野十三 「地球盗難」
...これは静が人並外れた美人だつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...俺の予想が全く外れたのは...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...すっかり外れたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の見込が外れたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎のやうな桁(けた)の外れた貧乏人でさへ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たがが外れたやうに笑ひながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し話が傍路に外れた...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...ことごとく目算の外れた...
火野葦平 「花と龍」
...少しぐらい正面から外れた風でも帆に受けて溯れるものである...
柳田国男 「故郷七十年」
...自分の並み外れたしゃがれ声と訥弁(とつべん)を呪(のろ)いながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...「なぜですか」「そこもとはわが流儀に外れた技(わざ)を遣(つか)う...
山本周五郎 「花も刀も」
...いささか横に外れた傾きを感じさせるが美しさではマチスは第一等であろう...
横光利一 「欧洲紀行」
...通路を外れた箇所で碁を打つと後が長く続かずに直ぐ頭が疲れて来る...
横光利一 「無常の風」
...別れたら独りで何処(どこ)かで飲もうと胸算(むなざん)していた当てが外れたからである...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...羽目板はがたりと外れた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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