...夕風が心地よく吹き抜ける公園で散歩する...
...夕風に揺れるベランダの植物が美しい...
...夕風が吹いているのに男性は半袖で出かけていった...
...仕事が終わり、夕風にあたりながらビールを飲んだ...
...夕風を感じるため、海岸まで遠足に出かけた...
...雨夕風晨(うせきふうしん)なおよく最妙極楽の光景を現し...
井上円了 「おばけの正体」
...あちこち歩いた線・はつきり見えて炎天の飛行機がまうへ・こんなに出来てくれて青紫蘇や青唐辛・つくつくぼうしあすから旅立つ私で・糸瓜ぶらりと地べたへとゞいた・かなかなのほそみちおりるはをとこにをなご・雑草ふかくほうづきのうれてゐる夕風・更けて戻れば風鈴は鳴つてゐるよい月夜...
種田山頭火 「行乞記」
...それに朝風夕風がたおやかに当たって通った...
田山花袋 「田舎教師」
...こうなると街路の柳の夕風に揺らぐのが...
寺田寅彦 「夏」
...最早(もう)穂(ほ)を孕(はら)んだ青麦(あおむぎ)が夕風にそよぐ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此夕風湿なりしが幸にして雨に値はず...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...とにかく夕風の立つまでとそのまま引止められてしまったのだ...
永井荷風 「夏の町」
...夕風に胸毛(むなげ)を吹かせた男前は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヒラヒラと夕風に翻(ひるがえ)ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...陽が落ちると春の夕風が身に沁(し)みて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...夕風のうちに立つ遠い樹の茂りのおもしろさ……...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...蕪村の句には夕風や水青鷺の脛(はぎ)を打つ鮓を圧す我れ酒醸(かも)す隣あり宮城野の萩更科(さらしな)の蕎麦にいづれの如く二五と切れたるあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...何時の間にか吹きはじめてゐた夕風が入つて來た...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...春の花を誘う夕風がのどかに吹いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕風に散る木葉の雨の中を...
吉江喬松 「山岳美觀」
...夕風を孕(はら)んでふくらんでいる彼方(かなた)の陣幕の辺に...
吉川英治 「新書太閤記」
...暮れかかって来る夕風夕空の中に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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