...夕風が心地よく吹き抜ける公園で散歩する...
...夕風に揺れるベランダの植物が美しい...
...夕風が吹いているのに男性は半袖で出かけていった...
...仕事が終わり、夕風にあたりながらビールを飲んだ...
...夕風を感じるため、海岸まで遠足に出かけた...
...夕風に浮かみて罌粟(けし)の散りにけり五月二十二日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...これは何の溜息でござるか!・湯がわいてくる朝日をいれる・枯木よりそうて燃えるあたゝかさ・あたゝかく枯枝をひろうてあるく・ゆふべの枯枝をひろへばみそつちよ夕風の枯草のうごくは犬だつた・更けて荷馬車の...
種田山頭火 「其中日記」
...蒸し暑い夕風の縁側で父を相手に宣教師のようなあつかましさをもって「新俳句」の勝手なページをあけては朗読の押し売りをしたが...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...然(しか)しまた田圃(たんぼ)づたひに歩いて行(ゆ)く中(うち)水田(みづた)のところ/″\に蓮(はす)の花の見事に咲き乱れたさまを眺(なが)め青々(あを/\)した稲(いね)の葉に夕風(ゆふかぜ)のそよぐ響(ひゞき)をきけば...
永井荷風 「すみだ川」
...そよりと夕風を受けて...
夏目漱石 「草枕」
...柔かな夕風につれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄寒い夕風が街々を吹き拔いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたがどんなやさしい顔をしていらっしゃるか!」夕風が吹き出して...
久生十蘭 「キャラコさん」
...サーッと吹き過ぎる夕風の音に似た騒音であつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...夕風にしやな/\した枝を真紅な花ぐるみ揺られてゐた...
正岡容 「下町歳事記」
...夕風に散る木葉の雨の中を...
吉江喬松 「山岳美觀」
...夕風に転がってゆくそれを追って拾っていたが...
吉川英治 「黒田如水」
...人間の肺の中まで染まるかのような青い夕風が無数の面(おもて)を吹いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...曠野(こうや)の夕風は青い五日月を無情の空に研(と)ぎすましているのみだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...東廻廊の夕風寒いあの長い廊を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...夕風の来るたび、大きな桐の紋がゆらゆらと動いて、そこらの桜若葉から、青光りする毛虫だの雫(しずく)が、廻廊へも、わしの背へも、降りかかった...
吉川英治 「茶漬三略」
...夕風のなかを美しい魚のように歩く美女の群がある...
吉川英治 「源頼朝」
...夕風の渡る穂すすきの間から...
吉川英治 「源頼朝」
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