...間近(まぢか)に富士(ふじ)を望(のぞ)み松原(まつばら)に寄(よ)する夕波(ゆふなみ)の趣(おもむき)佳(よ)し...
泉鏡太郎 「熱海の春」
...見よ夕波のたゆたひて...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...アルフェエ川の夕波に轟きわたる踏歌(たふか)の聲……パルシファル...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
......
種田山頭火 「其中日記」
...夕波の絵かきそへて...
田山花袋 「田舎教師」
...心ごゝろの春去りて色こと/″\く褪めはてつ夕波寒く風たてば行衞や迷ふ花の魂名殘の薫りいつしかに水面遠く消えて行く...
土井晩翠 「天地有情」
...わが日わが世のあとひとつ夕波騷ぎ風あれて嗚呼老びとの影いづこ...
土井晩翠 「天地有情」
...「夕波くらく啼く千鳥」ではじまるあの『草枕』がよほど気に入っていたらしく...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...赤い夕波の映(は)えを面に対(むか)い合って...
吉川英治 「私本太平記」
...夕波の江(え)を漕(こ)ぎ渡って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...夕波一刻一商売だ...
吉川英治 「松のや露八」
...と耳の下で夕波が撚(よ)れる...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索