...夕月夜(ゆうづくよ)海すこしある木(こ)の間(ま)かな(三〇)彼の意味を推測するのは難くない...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...三〇 夕月夜……――「茶話指月集」による...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...「すさまじき女」と「夕月夜岡(おか)の萱根(かやね)の御廟(ごびょう)」...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...いよ/\浮世に遠ざかるやうなり月にも闇にもをかしきは夏の夜といへど斯る宿の夕月夜...
一葉 「暗夜」
...荷を積める車とどまり軽衿(かるさん)の子の歩み行く夕月夜かなカルサンは即ち「もんぺ」で今では日本国中穿たざる女もないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それによつて影の多い夕月夜の印象がくつきりと浮んで来るのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大町の辻読経をば二階にて聞く鎌倉の夕月夜かな大町の辻読経といふことが別にあるのかも知れないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...鎌倉は爽やかな初夏の夕月夜だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...田楽の笛ひゆうと鳴り深山(しんざん)に獅子の入るなる夕月夜かな大正十四年九月津軽板柳の大農松山銕次郎氏の宅で同地の獅子舞を見て作られた歌の一つで蓋し傑作と称すべき作の一つである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...錦木に萩もまじれる下もみぢ仄かに黄なる夕月夜かな錦木の下に萩の植込みがあり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夕月夜の美しい時刻に命婦を出かけさせて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...のどかな初夏の夕月夜に海上が広く明るく見渡される所にいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...青春時代の忍び歩きの思い出される艶(えん)な夕月夜であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...七日の夕月夜の中に池がほの白く浮かんで見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おもしろい夕月夜の藤の宴に宰相中将の憂愁は余す所なく解消された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...月初めの夕月夜に少し縁へ近い所へ出て横になりながら二人は外を見ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...夕月夜ほのかにをかしきを...
吉川英治 「私本太平記」
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