...もうすぐ夏衣になるね...
...夏衣を買いに行こう...
...彼女はいつも夏衣を着るのが好きだ...
...夏衣は涼しくて気持ちいいね...
...この夏は夏衣で過ごすつもりだ...
...彼女は水色の夏衣裳(なついしょう)の胸にメダルか何かをぶら下げた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...彼女の前髪や薄い黄色の夏衣裳(なついしょう)の川風に波を打っているのは遠目にも綺麗(きれい)に違いなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...彼女は白い夏衣裳(なついしょう)にダイアモンドを幾つも輝かせていた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...彼女は水色の夏衣裳の胸に不相変(あいかわらず)メダルをぶら下げていた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...わが子の着たきりの一枚の夏衣のむさくるしさを見るにつけ...
永井隆 「この子を残して」
...着たきりの一枚の夏衣は冬に着ねばならぬから...
永井隆 「この子を残して」
...吹きさらしの中に夏衣を着て震えながら住んでいたら...
永井隆 「この子を残して」
...○夢の國は流もありて花さきて音よき鳥さへ住むと聞けどもふる山のきこりをとこが瘤とりし鬼なつかしや舞はむともども牧の野の童に似たるあこがれが鞭もて死をば追ひ行くごとしつめたげの眼(まなこ)百千(ももち)は地にあれ愛にわが足る天(あめ)の星星手をあげて招けば肥えし野の牛も來りぬよりぬ何を語らむ朝櫻すこしこぼれぬ折からの歌もおはせば染め出で給へ夏衣御送りの燭灯(ともし)百千は櫻とて天童かざす別とあらば...
萩原朔太郎 「短歌」
...思いきった夏衣裳で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...又同じ集に題しらす 曾根好忠夏衣(なつころも)立田河原の柳かけすゞみにきつゝならすころかなとあり...
正岡子規 「すゞし」
...隠れなきものと知る知る夏衣きたるをうすき心とぞ見ると源氏も負けてはいないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白き夏衣(なつごろも)の肩にたをたをとかかりたり...
森鴎外 「うたかたの記」
...石田は夏衣袴(なついこ)のままで毛布の上に胡坐(あぐら)を掻いた...
森鴎外 「鶏」
...石田は襦袢袴下(じゅばんこした)を着替えて又夏衣袴を着た...
森鴎外 「鶏」
...朝から夏衣袴(なついこ)を着て応対する...
森鴎外 「鶏」
......
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...たとえば『傾城』においては、傾城なるものを連想させる種々の表象――「鐘は上野か浅草か」、「初桜」、「素足の八文字」、「間夫(まぶ)」、「結び文」、「床へさし込む朧(おぼ)ろ月」、「櫺子(れんじ)」、「胸づくし」、「鶏(とり)の啼(な)くまで」、「手管(てくだ)」、「口舌(くぜつ)」、「宵(よい)の客」、「傾城の誠」、「抓(つね)る」、「廊下をすべる上草履(うわぞうり)」、「櫛(くし)簪(こうがい)も何処へやら」、「夏衣」、「初音(はつね)待たるる時鳥(ほととぎす)」、「閨(ねや)の戸叩く水鶏(くいな)」、「蚊屋の中」、「晴れて逢う夜」、「見返り柳」、などの刺激の強い表象が、春夏秋冬にはめて並べられている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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