...宋の馬遠、夏珪の山水は、残山剰水といわれる構図の新機軸を出し、蜀僧牧谿(もっけい)は比類ない鳥獣の名手だが、大徳寺の観音猿鶴の三幅対でも、観音周辺の山水や、猿のすむ枯木などには山の気がただよっており、伝牧谿の漁村夕照図は、別人としても傑品である...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...夏珪(かけい)の宣和画院系の墨画あたりから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...梁楷を学んだといっても、北宋の玉澗(ぎょっかん)、馬遠、夏珪(かけい)、牧谿...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...中国の画壇は、以後も梁諧(りょうかい)、夏珪(かけい)、馬遠、馬麟(ばりん)などを輩出したが、しかもなお徽宗から李唐、蕭照あたりまでの期間をその黄金時代であったと史家も回顧している...
吉川英治 「人間山水図巻」
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