...変質的によくかうした主人を産み出すものです...
薄田泣菫 「山雀」
...世にも恐るべき変質的色情性を暴露せるものか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...亡くなった夫のような、ひねくれた、変質的な、邪悪な精神で、執拗(しつよう)にジリジリと捻(ね)じ曲げられたら、どんな素直な心でもしまいには曲って来るのであろうか...
谷崎潤一郎 「鍵」
...或る料亭で――燈籠しづかなるかな酒のこぼるる変質的脱線...
種田山頭火 「其中日記」
...私の変質的発作は整理出来ないものだらうか...
種田山頭火 「其中日記」
...――私のやうな変質的我儘者も或は千万人中の一人として許しては貰へないだらうか...
種田山頭火 「其中日記」
...それこそ変質的とも云ふべき惨めな執心で...
牧野信一 「小川の流れ」
...そして自分が少々変質的に...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ことに佐平次が「俺は変わったことをして死んでしまいたいんだ」というような変質的な性格であることはたいへん結構と思いました...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...なんか変質的にイコジだから...
三好十郎 「好日」
...知識階級に多い変質的な個人主義者に違いないと思ったのです...
夢野久作 「巡査辞職」
便利!手書き漢字入力検索