...「商売女」には失礼な言葉がありますので、使わないほうが良いです...
...村に似合わぬ町場の商売女のような風姿をして...
犬田卯 「沼畔小話集」
...それで「この不貞腐(ふてくさ)れの売女(ばいた)め!」と思ったが...
近松秋江 「うつり香」
...また主婦(おかみ)や他の売女(おんな)どもに何とかかとかいわれて...
近松秋江 「うつり香」
...ある時は少年のように朗らかに挙動(ふるま)い、朝の森に小禽(ことり)が囁(さえず)るような楽しさで話すのだったが、一々応(う)け答(こた)えもできないような多弁の噴霧を浴びせかけて、彼を辟易(へきえき)させることがあるかと思うと、北の国の憂鬱(ゆううつ)な潮の音や、時雨(しぐ)らんだ山の顰(ひそ)みにも似た暗さ嶮(けわ)しさで、彼を苛(いら)つかせることもあり、現実には疎(うと)い文学少女でありながら、商売女のように、機敏に人を見透かしもするのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...あの『売女(じごく)』の靴の裏ほどの値打ちもないと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さてはいづれお目もじの上とかく売女(ばいじょ)が無心の手紙もあらばと...
永井荷風 「書かでもの記」
...また売女遊女の上りでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...あやめまでこの俺を踏付けやがった――売女(ばいた)」「あれエ――」物凄い呪いの叱咤を浴びて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから比丘尼(びくに)(比丘尼姿の売女)とか...
野村胡堂 「平次放談」
...俺ちも一辺で好いから商売女でない...
牧野信一 「タンタレスの春」
...あの売女奴(ばいため)を身請(みうけ)しよう」千六は感激に溢るる涙を拭いもあえず首肯(うなず)いた...
夢野久作 「名娼満月」
...思い上がった売女(ばいた)めに解かりさえすれば...
夢野久作 「名娼満月」
...わざと売女などを見て歩いているのさ」この隠居のエヘラ笑いが...
吉川英治 「江戸三国志」
...お待ちッてば」売女宿の鶴吉と船まんじゅうのお角が...
吉川英治 「江戸三国志」
...船まんじゅう、という、売女たちである...
吉川英治 「治郎吉格子」
...蔭間茶屋(かげまぢゃや)の色子(いろこ)(野郎(やろう))風俗だの売女の装(な)り振(ふ)りが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「売女だろうと、あなた方に、買って下さいとは申しませんよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...売女とは、何の意味――イヤ誰をさして仰せられるか」「いわずと知れている、その女じゃ」と、したり顔の同心が、お綱の姿を指さしたので、弦之丞はあまり笑止な上役人(かみやくにん)の勘違いに、笑うまいとしても笑わずにはいられなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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