...当前(あたりまえ)よ、対手が学士でお前じゃ、と堪(たま)りかねて主税が云うのを聞いて、目を(みは)って、しばらくして、ええ!口惜(くやし)いと、台所へ逃込んで、売卜屋の畜生め、どたどたどた...
泉鏡花 「婦系図」
...それが出来ると売卜者と女を並べて仮祝言の盃をさした...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者の開けて往った雨戸がそのままになっていた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...卓連俊は自分の寝床のそばへ売卜の道具のはいった小鞄を取りに行こうとして...
林不忘 「安重根」
...二度売卜者(うらない)にも聞かされた...
徳田秋声 「足迹」
...貸事務所の硝子窓(ガラスまど)に周易(しゅうえき)判断金亀堂(きんきどう)という金文字を掲げた売卜者(うらないしゃ)をたずねた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...売卜(ばいぼく)をしたりして露命を行人の合力(ごうりき)によって繋ぎつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...売卜者(うらないしゃ)見たような疎髯(そぜん)を垂らしたその姿と...
夏目漱石 「明暗」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...九七五調の句独鈷(どっこ)鎌首水かけ論の蛙(かわず)かな売卜先生木の下闇の訪はれ顔花散り月落ちて文こゝにあら有難や立ち去る事一里眉毛に秋の峰寒し門前の老婆子薪(たきぎ)貪(むさぼ)る野分かな夜(よる)桃林(とうりん)を出でゝ暁(あかつき)嵯峨の桜人五八五調...
正岡子規 「俳人蕪村」
...「売卜者(ばいぼくしゃ)のようじゃありませんか」というと...
森鴎外 「渋江抽斎」
...街角から右へ売卜者(ばいぼくしゃ)の街が並んでいた...
横光利一 「上海」
...乗ったことのない売卜(ばいぼく)者でございますんで...
吉川英治 「江戸三国志」
...また馬春堂の如き何にも知らない売卜者(ばいぼくしゃ)までが居るのだとは...
吉川英治 「江戸三国志」
...談天口(だんてんこう)とも号していますが売卜(ばいぼく)は本業ではありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あんな売卜者(ばいぼくしゃ)ずれの言を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...旅の売卜者(うらないしゃ)について...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こんな売卜(ばいぼく)をはじめたのも...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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