...「これはきっと美術品を売る家なのだな...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...重々しい古代裂(こだいぎれ)を売る家や...
岩本素白 「六日月」
...もつともここばかりではなく京都では、錦絵を売る家は、二、三軒もありました...
上村松園 「思ひ出」
...宿をかしてくれそうな物を売る家の門口をかたっぱしから叩(たた)いてみたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...もう郡城の漿(のみもの)を売る家の児に生れてるのです」と...
田中貢太郎 「水莽草」
...遠くにちらつく燈火を目当に夜道を歩み、空腹に堪えかねて、見あたり次第、酒売る家に入り、怪しげな飯盛(めしもり)の女に給仕をさせて夕飯を食(く)う...
永井荷風 「西瓜」
...貧しき町々も節句の菱餅菓子など灯をともして売る家多ければ日頃に似ず明く賑かに見えたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...物売る家の看板を見ながら行くと...
永井荷風 「元八まん」
...何屋だか分らぬ万事いっさいを売る家というようなものであったのが...
夏目漱石 「道楽と職業」
...そりゃ相手がランプを売る家なら卸値で売ってあげてもいいが...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...蝋燭なんぞを売る家の板戸に嵌(は)めた小障子に移る明りが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...しかもこういうのも酒を売る家が数多くなってから後のことで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...時としては酒や煮物を売る家などであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...火の番かたわら駄菓子など売る家へ夢中で駆け付けて...
山本笑月 「明治世相百話」
...こんなとき芋を売る家は...
横光利一 「夜の靴」
...又日本の粗末な器物や米醤油(しやういう)の様な食料品を売る家も巴里(パリイ)に幾軒かあるのを見受(うけ)る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...花漬などを売る家が軒を並べている...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...てッぱ酒売る家の息子で...
吉川英治 「脚」
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