...奥井から壱岐殿坂へ移って...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...壱岐殿坂を九分通り登った左側の「いろは」という小さな汁粉屋の横町を曲ったダラダラ坂を登り切った左側の小さな無商売屋(しもたや)造りの格子戸に博文館の看板が掛っていたのを記憶している...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...壱岐(いき)はそれまでとはあべこべに...
高山毅 「福沢諭吉」
...壱岐(いき)は諭吉(ゆきち)を長崎(ながさき)からおいだした人(ひと)ですが...
高山毅 「福沢諭吉」
...このことが壱岐(いき)にわかったら...
高山毅 「福沢諭吉」
...知っているだろう? 田舎芝居、菜の花畑に鏡立て、よしずで囲った楽屋の太夫に、十円の御祝儀、こころみに差し出せば、たちまち表の花道に墨くろぐろと貼り出されて曰(いわ)く、一金壱千円也、書生様より...
太宰治 「二十世紀旗手」
...唐辛苗七本三銭一金十七銭 焼酎壱合五勺一金八銭 石油二合一金五銭 醤油一合一金五銭 塩一金四銭 なでしこ一金九銭 ハガキ六枚・月草を植ゑて一人・鉢の子の米の白さよ・注連を張られて巌も五月・初夏や人は水飲み馬は草喰み二句追加・うごかない水へ咲けるは馬酔木の花で・ゆく春の身のまはりいやな音ばかり五月三十日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...句集代壱円も受取つた...
種田山頭火 「其中日記」
......
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...「壱円(いちえん)いただく事にしてありますが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...日当壱円五拾銭(いちえんごじっせん)の筆耕(ひっこう)で我慢することにしたのである...
永井荷風 「ひかげの花」
...壱万円(りょう)で...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...時々私は手紙の中に壱円札(いちえんさつ)をいれてやっては...
林芙美子 「清貧の書」
...壱円弐拾六銭 残金...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...壱岐殿坂をくだりきるのがなん刻と...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...これで終り四月十八日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 上落合より(封書 まき紙に毛筆書 表に「戸籍謄本壱通領置」とある)〕きょうは又寒い雨がふります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肥後(ひご)とか壱岐(いき)の島とかに...
柳田国男 「海上の道」
...淡路津名(つな)郡由良町大字由良浦字成山壱岐壱岐郡香椎(かしい)村大字新城字ナル山飛騨大野郡白川村大字椿原字ナルボラホラは谷または迫(さこ)のことである...
柳田國男 「地名の研究」
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