...水道橋から壱岐殿坂(いきどのざか)へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...壱岐殿坂時代の緑雨には紳士風が全(まる)でなくなってスッカリ書生風となってしまった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...壱岐殿坂を九分通り登った左側の「いろは」という小さな汁粉屋の横町を曲ったダラダラ坂を登り切った左側の小さな無商売屋(しもたや)造りの格子戸に博文館の看板が掛っていたのを記憶している...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...壱岐(いき)の島途切れて見ゆる夏の海西日今沈み終りぬ大対馬(おおつしま)壱岐低く対馬は高し夏の海六月一日 門司より再び乗船...
高浜虚子 「六百句」
......
太宰治 「右大臣実朝」
...二年の地震は、紀伊、淡路、阿波、讃岐、伊予、土佐、豊前、豊後、筑前、筑後、壱岐、出雲、石見、播磨、備前、備中、備後、安芸、周防、長門、摂津、河内、若狭、越前、近江、美濃、伊勢、尾張、伊豆一帯が震うて、摂津、紀伊、播磨、阿波、土佐、伊豆の諸国には海嘯があったが、この地震は江戸の地震と言われるだけに江戸が非常にひどかった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...今日の買物九銭 バツト 十銭 なでしこ 十五銭 小鰯 壱円三十五銭 酒 七銭 茗荷 三十四銭 干うどん 二十銭 薬 五銭 茄子 十銭 電車賃 六銭 胡瓜 十銭 ハガキ 十弐銭 泥鰌汁 十銭 唐辛 三十五銭 削り節八月廿五日雨...
種田山頭火 「一草庵日記」
...銭が壱円四十銭あまり...
種田山頭火 「行乞記」
...そのなかのつりがねさう・あすは二百十日の鴉がたたかうてゐる・妻子に死なれ死を待つてゐる雑草の花・秋暑いをんなだが乳房もあらはに九月壱日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...Sさんの奥さんに壱円五十銭借りて(売るべく持つてゐた本弐冊をあづけて)...
種田山頭火 「其中日記」
...句集代壱円も受取つた...
種田山頭火 「其中日記」
...米 四合、三椀づゝ三回酒(マヽ)合、昼酌 壱回朝、味噌汁 二杯昼、野菜 一皿晩、同 外に佃煮時々うどん玉まんぢゆうこれで食費一ヶ月まづ五円位...
種田山頭火 「其中日記」
...――このみちやいくたりゆきしわれはけふゆく(「三八九」第壱集)...
種田山頭火 「私を語る」
...その頃は半助(はんすけ)といふ言葉も通用しまた壱円のことを大そうらしく武内(たけのうち)に面会せんなぞといふもあり...
永井荷風 「桑中喜語」
...○小麦の上等は蛋白質壱割四分...
村井弦斎 「食道楽」
...壱岐(いき)の島ではゴショウバナ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...すると壱岐守はしだいにおちつきをなくし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...たって壱岐守に請うて...
吉川英治 「大岡越前」
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