...兼(か)ねて此壮図(このさうと)に随行(ずゐかう)して其景況(そのけいきやう)並(なら)びに千島(ちしま)の模様(もやう)を委(くは)しく探(さぐ)りて...
饗庭篁村 「隅田の春」
...革命の壮図を鼓舞せしむるに足るは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...空しく壮図を抱いて中途にして幽冥(ゆうめい)に入る千秋の遺恨は死の瞬間までも悶(もだ)えて死切れなかったろうが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...若い自由な思想に活きるよりはヨリ以上に国士的壮図の夢を見ていた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...壮図はついに空しく...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...果して然らば新島君の壮図の実現される日もいつかは来るであろう...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...自由に壮図を畫することが出来る時機に達していた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...はたしてかくのごとき壮図雄略は実行せらるべきことなりや否や...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「いよいよ北極横断の壮図についたのだ...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...一時行ったと同じ壮図(そうと)を実行することは出来ないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...油を注がれた火のようにいよいよロシア侵略の壮図を胸に描いた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...村端(むらはず)れまで新九郎の壮図を見送って行った...
吉川英治 「剣難女難」
...南蛮行(なんばんこう)一壮図(そうと)むなしく曹丕(そうひ)が引き揚げてから数日の後...
吉川英治 「三国志」
...そしてせっかくな壮図(そうと)も...
吉川英治 「私本太平記」
...天下掌握(しょうあく)の壮図(そうと)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...重喜の壮図(そうと)をおびやかしてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...討幕の壮図(そうと)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...壮図(そうと)の覆滅(ふくめつ)はもちろん...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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